2009年11月19日木曜日

Montmartre






モンマルトルは自分にとって
とても、とても、特別な場所

パリに来たばかりの頃
シャンソンの師匠を見つける為に何度もシャンソニエへ足を運んだけれど
いくら本場と言えども、気に入る歌手に出会えなかった

もう、これで最後にしよう...と行ったシャンソニエが
モンマルトルの「ラパン アジル」
お金がなくて飲めないコーヒー1杯で何時間もねばり、終電も無くなった時
一人の大きな....手を広げると黒鷲みたいな歌い手が出て来た
歌い終わり楽屋へ彼が戻るやいなや、図々しく追いかけて行き
フランス語も話せない時だったので、今はもう...どう喋ったのかは覚えていないけれど...

ただ、その人は「俺は弟子を取らないから」の冷たい一言だけで追い返された

でも、もうここで後戻りは出来ないと思い...
と言うのは一言に鳥肌三昧の美しい地鳴り声だったから

ずっと、楽屋の外で待ち続けた....ねばりにねばって....


よく訳がわからぬうちに来たフランス

自分を諦めない、色々あっても
ただ...きっといつも、
それだけ