2010年12月27日月曜日

私の星




雪道に知らない人の沢山の足跡

その人の呼吸や、感情で足跡も変わるのだろう
そして2度と同じ足跡を自分でも付けてはゆけない
後戻りなし
往復切符無し

真白な雪道の灯は

凍てつく瞳、北極星
私の星

いつも北に向かって歩く

交わらない人生の先に
同じ道を時間差で歩いた人々に

またこの道で
北の星を道標に



みなさま、良いお年をお迎え下さいませ
Je vous souhaite heureuse annee 2011

不思議のメダイ教会にて





フランス語、スロヴェキア語、インド語、イタリア語、ポーランド語、ヴェトナム語
ポルトガル語、英語、スペイン語、ラテン語、日本語で賛美歌

特に同じ賛美歌でもスペインはフラメンコ風にカスタネット、タンバリン
英語はゴスペル(元々ゴスペルは福音と言う意味)調の横乗りで楽しく
各国によって全然雰囲気もノリも違う

歌とは心が素直に揺れて川波のようにあり続けるのだな...と思う

エレクトロも良いところはあるが
やはり「生」のアコースティックが一番好きだ

ごまかせないだけ....人間らしく、暖かいからだ

家に帰って日頃の疲れでぐったりだったけれど
どんな日も意味が有り
きっと...いい12月だった

ノエル昼食会 2





ノエル昼食会






25日の昼、カトリック、ドミニコ会のシスター達とインディアンの神父様たちと楽しい昼食

みんなニコニコで色々国の情報交換や文化について話しました

同じテーブルで自分の名前の意味はどういうものかと言う話題になり
一緒だったガーナ人の女性(青いブブを着ている女性)の名前は
「ペンバ(ペンダ)」と言い.....ガーナでは「星」と言う意味なの出そう

「星」
そのようなキラキラした瞳のペンバ
素敵だな

あっという間に時間が過ぎてしまいました
とても皆さん温かくて楽しいノエルの昼食会でした^^

お料理は全て写真に載せれませんでしたが、全部シスター達の手作りお料理、サングリア
やはり誰かの手作り....いいですね

ちなみに友人のシスター マリーエレーヌは....そう「マリー」はマリアの多く持つ表現の中で
「海の星」という意味もあります

2010年12月24日金曜日

Joyeux Noel

                           近所にある区役所


...近所のエスパニョール教会のミサへ
寒さに凍えてバゲット(フランスパン)を半切れを買い
閉店間際のマーケットで少しスナックを買った

レジに行くと...気が付いた....手持ちのお金が足りない
正直にそう告げると
「大丈夫だよ、これでいいから」と言ってくれた

そして売り物の小さな薔薇の花束をくれた
「連休でしょ、枯れてしまうよりは誰かにお水をもらった方が幸せよ。
 よいノエルをね」
と笑顔をくれた

手持ちのお金も足りなかったのに....薔薇の花束を持たせてくれた

家に帰ってガラス瓶に入れ蝋燭と共に少しホッして眺めていた

クリスマスプレゼントはいらないのです
ただクリスマスがプレゼントであり
そこに誰かの小さな笑顔と優しさに触れることが出来る今日に感謝です

今夜は「聖しこの夜」をハープで静かになぞる


2010年12月22日水曜日

ニコライのライブ






ニコライのライブがありました
当日、大雪で会場を変更してのライブでした

なんと彼は同時にヴォーカル、三味線ギター?、ドラムでライブします
なんて器用なのでしょう!
そして彼は日本の三味線が好きで、手作りで3本弦のギターを創作したのだそうです
ちなみにギターのボディーはマーケットから頂いて来た箱

うわー、音楽と創作、音楽性とユーモア
心から尊敬せずにはいられないミュージシャンです!
1から創り出すブルースの調べ...

そしてタイス君とのセッション....素敵な瞬間が沢山ギュッと詰まったライブでした
裸足でサロペット...気さくなニコライらしい香りがしてくるライブです

遅くなってからお客さんも多くなり、流石ラテン系...フランス人...仕舞には踊り出しました

生のライブ、音楽っていいな...
飾っていない音楽、そこに溢れ出す感情は一番ピュアで喜びだと感じます

美和子さんとビールを飲みながら夜が更けるまで
出逢いと音楽との嬉しさに浸る時間を過ごせました

またパリで....デンマークで美和子さんとニコライ、タイスくんとテルマちゃんの笑顔と
音楽に出逢いたい....
心から沁みる願いが出来ました


デンマークより






先日、ピアノの師匠のレンギエル先生宅へ行くと...
先生の生徒さんであった美和子さんとご家族に御逢いしました
美和子さん、旦那様のニコライ、可愛いテルマちゃんとタイス君
久しぶりにパリへノエルのヴァカンス中に訪れになったそうです

美和子さんはデンマークでピアニスト、ピアノ教師をなさっておられ
ニコライはもともとアルト奏者ですが現在はブルースのミュージシャン
テルマちゃんとタイス君は日本語とデンマーク語を話します

普段はパリの日本人社会には一切関わっていないので
突然....日本語での会話が出来るフェット(パーティー)に嬉しさ一倍でした

美和子さんはパリに留学中にご主人のニコライに出逢い
その後、デンマークへお嫁に行かれたピアニストです
この日は美和子さんのシューベルトを聴き...心が躍動と温かさに包まれました
シューベルト...ピアノ...そこにはいつも愛があると感じずにはいられないのです

ニコライは5か国語を操り...インターナショナルなミュージシャンで
気さくにお話して下さいました

私の在学するラフマニノフ音楽院はエコールノルマル音楽院やスコラカントルム音楽院の
ように日本人(アジア人)は多くなく
反対にアジア人を探すことが難しいくらい東欧人とフランス人が殆どなのですが
美和子さんは同じ門下生の先輩にあたり...色々お話を聞いたりしながら
本当に出逢えて嬉しくなりました

素敵な夜を過ごせました☆

美和子さん、ニコライ、テルマちゃん、タイス君、どうも有難うございました

是非、次回はデンマークで....御逢いしたいです!

2010年12月21日火曜日

子供クリスマス会






先日は小さな子供クリスマス会でした
私は歌のお姉さん(地獄から天国まで歌うお姉さん)をしました

日仏ハーフの子供達、パリ生まれの日本人の子供達

大雪にも関わらず沢山の親子が参加しました

最近、大分体調も回復気味ですが....ほぼ家に帰るのは眠るだけで
至極、師走と言う漢字その侭の日びです

駆け巡っています...そして日本人気質なのか年末が近づくと
大掃除や、色々不必要なものへの解約などスッキリしたくなります

年末に向けて少しずつ時間を見つけて
ブログもアップして行きますね

....何が欲しい?体力と時間が欲しい....

来年の子供クリスマス会はシンセではなくアイリッシュ ハープで
歌のお姉さんをする予定です^^

ちなみに...この日は
ドレミの歌、聖しこの夜、雪、あわてんぼうのサンタクロース、アヴェマリア(カッチーニ)
などを歌いました

子供達が元気に「この歌、知ってるー」と言って
楽しく一緒に歌ってくれる時間、本当に心が温かく明るくなります

このまま...ノエル以降まで休憩なしの年末になりそうです


2010年12月16日木曜日

闇の中で、これからも


体調が落ち着いたので久々にハープに向った
一体何時間練習したのだろう....
ハープで今日初めて弾き語り曲を作曲した

本格的に始めて1ヶ月少したったが...メキメキと上達した
と言うのも今までの生活を変えてハープ練習のための時間を1日2時間〜5時間は取るようにした
趣味でやるのなら適度に楽に時間を使ってやれば良いのだが
私はピアノがない時の演奏の替わりに、ハープをこれから置き換えてやって行きたいこと
そしてこれからのライフスタイルと演奏スタイル確立の為に音楽と向いあって行きたいからだ

到底、指の皮は剥けてしまったが辛くはなかった
辛い(もとい、切ない)と言えばピアノのように自分の弾きたいパッセージが
容易に弾けないことがもどかしかったが....無論、現在も...
夢中になって練習することが楽しくて仕方ない


最近、尚更思うのだが
これからも闇の中で歌って行きたいと言うこと

光の中で光を放つことに何の意味があるだろうか

私は
今後に於いて
多くの立場や身分の方々の前で演奏をしていくと思うが
特に....弱い立場、飢え、社会から忘れられてしまった人々、子供達、心の貧困を持つ人々に
混ざりながら自分の音楽を奏でてゆくことが生きる使命と感じる

思うことは簡単である
ただ実行、行動に移すこと
何かを始める時は周囲の反対、困難、痛みが生じるものだ

しかし自分を信じて
挑戦するのみ

やっと、やっと自分が見えて来た

闇の中に、目を閉じた先に
日が有るうちに見えないものが見えてくる

2010年12月5日日曜日

Cadeaux de Noel






久々に「黒色すみれ」のゆかちゃんとそのお友達のはるたんが日本からやって来たので
エスパス ジャポンで行われている「Cadeaux de Noel:クリスマスの贈り物」へ行きました

15人の日本人クリエーターによる贈り物がテーマの展示会
丁度その日はヴェルニサージュだったのでお客様も多く訪れていました
ワインを片手に....心が温まる作品を見つめたり
素敵な夜でした

ゆかちゃんのパリのお友達のMichiyoさんを紹介して頂き
早速....心にとまる作品に出逢い....予約をした私
Michiyoさんは柔らかく優しい笑顔でお忙しい中...色々説明して下さいました

これからもMichiyoさんの作品が楽しみで仕方ないです
Michiyoさん、どうも有難うございます

新しい出逢いもあったり...
久しぶりにプライヴェートで外に出たら
それだけでも素敵な時間のプレゼントがありました

このCadeaux de Noelは11日まで
1つ1つ手作りの心がこもった本当に温かな作品ばかり...
パリ在住の方は是非尋ねてみて下さいませね

そして、ゆかちゃん、はるたん、ありがとう!
明日はSalle Pleyel にて一緒にクラシックコンサートへ♪


Michiyoさんホームページ
http://sakurabiscuit.blogspot.com/

Cadeaux de Noel ホームページ
http://cadeauxdenoel.chibiru.com/


2010年12月2日木曜日

Serge khachatryan


ピアノの生徒さんのレッスンを終わらせた後、凍った道を震えながら歩いていた
丁度シャンゼリゼ劇場の前を通り過ぎようとしていた
フと目に入ったのがセルジュ ハチャトゥーリアン(アルメニア)の演奏会

私はと言えば一昨日久々にスリに遭いお財布が無い生活をしているのだが
一番安い5ユーロの席を当日券で購入した
この席はオケはほぼ見えないが音楽は聴ける(それだけでいいと思った)

オケはOrchestre nationl de France
プログラムはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲
その他ショスタコーヴィッチ交響曲第10番....全て私好みのプログラムだ

彼の演奏はとても好きだ
あまりに繊細なのだが時々狂気に近い鋭さ、この世とどこかの狭間の瞬間を聴く時がある
そして演奏がスマートなのだ(私は身体をグネグネ動かして弾く音楽家は苦手)

ショスタコーヴィッチ、ハチャトゥーリアン、シベリウス、フランク、ブラームス、バッハと
レパートリーは幅広いが....特に前者の東欧ロシア系に関しては、やはり聴きごたえがある


何週間か前に今世界中で賞賛されている若いアメリカ人女性ヴェイオリニストの
演奏会にも足を運んだ
あの大きなシャンゼリゼ劇場がコンプレ(完売)で凄い人だった
やはり題目は私の好きなショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲第1番
全く心が動かされない....彼女の音に自分の血の流れが共鳴しないのだ
4年くらい前にyoutubeで彼女の演奏を聴いた
しかしこの時も何故か感動しないのだ...

この演奏会で彼女の演奏に聴き惚れない自分がいたことを最終的に実感出来た

まぁ、人それぞれの好みは違うのでこれは私の感受的な見解の感想である

話は戻るがハチャトゥーリアンは作曲家のハチャトゥーリアンの家族ではない
アルメニアにはこの苗字が多いのだろう

彼は今、世界中をストラディヴァリと演奏で廻っている
またいつか彼の演奏が聴きたいと心から願い、感動で雪道の寒さも忘れてしまうのだった

彼は非常に謙虚な演奏家だと感じる
自分が主役にも関わらず非常に控え目でオケの人々への感謝の行為と
深々と信じがたいほど静かに優しくお辞儀をするのだ
(多く演奏会に足を運んでも、滅多に見られない光景であったから)

演奏以外の一瞬の人間的な面がヒシヒシと感じて来た

本当に久々に血流が清く流れ出した演奏会であった


そしてパリは素晴らしい! 5ユーロ(約600円)でプロの素晴らしいオケが聴けるのだから!
ブラヴォ


追伸 やはりショスタコーヴィッチは素晴らしい
心から共感し敬す
私に問いかけけくれる彼の全音楽作品であると言っても過言ではないといつも思う

2010年11月30日火曜日

心を温めてくれる雪


先日....私の歩幅に合わせて右の視界に炎がついて来ました

炎を見た瞬間
その光景は私の心を動かしました

本当に美しい夕暮れ


そして今日、言葉を頂きました

「粉雪はミオの心を温めてくれるんだね」

その通りなのです
白くて冷たい雪は....心を温めてくれます

北国で育った私はこの時期がとても嬉しいです

日中もマイナス3度のパリ


どんなことがあっても
この国で生きてきて良かったと思います


2010年11月14日日曜日

日、ただ


ピアノを汗をかきながら弾いたり
教えたり
ケルト ハープを夜更けに時間を忘れて練習したり
大好きなショスタコーヴィッチや多くの音楽家の演奏を聴きに行ったり
人びとから笑顔と
感謝が溢れるようにあったり

毎日の雨音になぐさめられたり
ネコをなでたり
小鳥にパンくずをあげに行ったり

人間として生きる
歳を重ねてゆく、そんな時間

純粋な小魚の泡のように
呼吸をして

叫びは
柔らかい昨日

明日は新たな
孤独と生命の源のため

血潮は
今日の呼吸

血は
スカートとリズム

太陽は

自分をふちどる
影のために


2010年11月10日水曜日

こんにちは、夜くん



自分のまわりの小さなもの、小さな瞬間
それが全て創作の優しい種になります

それは
子供の頃から変わっていません

近所の自然を大切にするお店で見つけたミツバチと葉っぱのボールペン
ユダヤ人の友人がイスラエルのお土産にくれた黒い自由帳

そして大好きなアーティストYasmeen Amina Olyaの歌

夕方の国から帰って来た私は
自分の園で想いにふけり、創作の国へ漂っていくのです


太陽があるうちに夜を想うとき
人が膝をかかえる闇の物語があること

月があるうちに昼を想うとき
自分が歩いた今日の道と気持ちを感じたい

今日と言う名の
明日はもうないのだから


2010年11月9日火曜日

Invalides




今宵はフランス人の友人がパトロンをしている室内楽演奏会へ
場所はコンサートホールではなく
かのボナパルト、ナポレオン公が眠る場所アンヴァリッド

フランスは11日、第1次世界大戦記念日の祝日であり
その日へのオマージュで近現代のフランス作曲家の作品が主に

演奏は高揚に命の高鳴りへ

冷静でありながら骨が揺れる演奏だった

こういう時、繊細でかつ大らかな不協和音の中に
自分がこの世にいて不確かであり
必ず存在する

弱いながらも波動と共に
夢に向う人間であることを実感させられるのだ

不協和音というのは
ただ
弾けば良いというものではない

駆使された日びに奏でられることが
やっと出来る繊細音であると
私は想う


2010年11月6日土曜日

ただ、通り過ぎて



そう、ただ....通り過ぎてゆくのです

自分の音楽も書も人生も、

私の身体を通り過ぎてゆくだけ

だから昔の自分の歌をうたっても当時のようには歌えません
当たり前なのです
今の自分しか居ませんから

変わらないのは....私の心の庭です

そこには
いつも風が吹いていて
万華鏡のおかしな太陽があり
冬の道を照らすのです



アイリッシュ ハープの練習が本当に楽しいこの頃
この音色は私を色々な絵の具にしてくれます

永遠普遍
未来永劫の庭に今日もいます



2010年11月5日金曜日

J'aime teruteru


最近、ミロンガの遊び道具を作りました
テルテルです
布はリサイクル、紐は郵便配達屋さんがいつも手紙を縛って持って来てくれたもの

ミロ氏は最近テルテルとドングリ帽子が友達です
私もそうです

そして

秋の夜長は
長い針金にロウソクを灯して、空にカケて星達に明るい光をつけることが
闇の私の仕事です