2009年9月7日月曜日

彼岸

                         ティラ....可愛い女の子
          あえて机の下にパン屑を落としている....いつも猫たちのささやかなおやつ....豪華じゃなくごめん....!
「彼岸」新城ゆかり作品


夕方、ピアニスト友人の極(きわみ)くんと彼女のマキちゃんが遊びに来た

極くんに初めて逢ったのは、まだ彼が高校を卒業して間もない18歳の頃

当時ライブ活動もしていない私は大好きなアフリカ系友人トニー(今は天国)たちと
hiphopの遊びがてらダンスを終えて当時住んでいた
治安の悪い郊外のアパルトマンに帰ってから
同じアパルトマンの住人になります!と出逢ってからのおつきあい

その夏から本格的に日本でライブ活動をはじめて
ミロンガをよく面倒みてもらっていた

そして彼の故郷である広島焼きを作ってもらったり....

極くんもジュラ(ジュラ山脈で生まれた子だから)と言う可愛い子猫を飼い始めた


今年の春の終わり
同じ仲間で画家である新城ゆかりさんの個展に足を運んだ
私は自分に無理を言ってでも購入したい作品があった

それは工場から煙が果てしなく青空....
やや曇った空に上がってゆく作品と...
もう1枚は極くんが一緒に暮らしていた
大人にならずして
天国へ行ったジュラと言う子猫を描いた作品

ゆかりさんも....極くんのジュラが好きだった
作品のタイトル「彼岸」は
私の手元にある

極くんが日本へ帰る前にどうしても見せたいと思っていた

彼は
今日、彼女と私の家にいた時
ゆかりさんの描いたこの作品を
とても
遠い優しい目で
観ていた

海外で生きること
色々ある

きっと....沢山の思い出を心に
また新たに旅立っていくのだろう

出逢いと別れは
いつも沢山の贈り物をしてくれる

....ありがとう


黒いシャボン玉
ジュラと
私の
それまでの
若かりし人生の歌

この子の生と死
無くして
作曲出来なかった歌でした

そして
パリに来た当時
いつも一緒にいた
私の子犬の命も


過ぎて
行ったんだっけかな

彼岸花と一緒に