2010年1月12日火曜日

滝 廉太郎(1879〜1903)


最近、週末は出かけて何かを弾いている

今週末は日本歌曲のピアノ伴奏だ

その中に滝廉太郎の「花」がある
題名は知らずとも、日本人ならば誰でも聴いたことがある歌

この曲は私にとって思い出深い歌
12歳の時以来に、この曲を真面目に伴奏するからだ
当時、小学校にも大して行かずにクラシック音楽会へ行ったり
祖母が指揮をするママさんコーラスのピアノ伴奏をたまにしていた
初めて真面目に日本歌曲を伴奏した歌がこの「花」

当時をゴニョゴニョ思い出しながら最近練習している
その他は「上を向いて歩こう」「ふるさと」「ヤシの実」など...
楽譜はあるが...つまらない。と言う事で勝手に編曲している今日この頃....

様は、歌われる方々が楽しく気持ち良く歌えるのが一番!

この滝さん、日本の好きな作曲家の一人です
23歳と言う短命でしたが、ヨーロッパへ日本からの留学第2号だった彼。
最後は音楽をしたくとも、病に冒され作曲が進まなかった気持ち
本当に辛かっただろう...と感じます

「花」以外で有名な曲は「荒城の月」「箱根八里」など...
彼の作品集CDを持っていますが
自分の死期を悟った時に作曲された「憾(うらみ)」と言うピアノ遺作曲が素晴らしい...
重く、本当に「遺」な曲ですが全身全霊でいつも音楽に向かった彼の心の波が
現れている気がします

「荒城の月」はベルギーで賛美歌にもなっています

今夜は滝廉太郎の作品に向かいたいと思います
母国の邦楽、美しいです

特に滝さんの作品は時々、湿りと影が、生きる儚さを歌っている
やはり日本人に生まれて良かったと思います

ヨーロッパの何処を探しても見つけることが出来ない
心の景色や、趣があるから