2009年10月11日日曜日

銀ギツネ

子供の頃も今も「どうして?何故?」が多い
子供ながらに疑問に思った言葉をどうにか意味を知りたくてウズウズする

1
大人が「腹が立った」とよく口にするので
どうにか意味を知りたくいた私は
ある日曜日の朝ご飯を食べた後に、いきなりネッ転がっていた
小さな弟が「ミオしゃん、どうしたの?」
私「うーん、腹が立ったの」
弟「お母しゃん、ミオしゃんが!ミオしゃんが!」と台所へパタパタ歩いていく
母「どうしたのミオちゃん、」
私「....だって腹が立ったから横になってみたの」
母「....勝手にしなさい...」
私は「腹が立つ」の意味を実践してみたかっただけだった
この時はイマイチわからなかった

2
同じ頃、「夜なべ」の意味が知りたくウズウズしていた
丁度、マフラーを自分で編んでいた真冬だった
私「お母さん、夜なべって何かな?今度夜なべをしてもいい?」
母「いいわよ、でも起きていられるかな?夜なべっていうのはずっと夜に
何かをするって言うことなんだよ」
私「いいよ、そういうの憧れるから」

そして夜なべを始めたがマフラーを編むのには飽きてしまっている自分がいた
でも、これで眠ってしまったら「夜なべ」にならないと思い
朝まで何もせずに、只、石油ストーブの前でしゃがんでいた

そのマフラーの毛糸は薄い灰色、銀、薄い青とピンクの混じったものだった
とても長く編んで首に巻いたら
まるで銀ギツネになった気分で嬉しかった

3
また同じ頃(小学高学年)初めてX(japan)を聴いた
英語のタイトルが分からないけれど、とても意味が気になって仕方なかった
私「ねえ、お母さん、エクスタシーって何?」
母「......」
私「じゃあ、オルガズムって何?」
母「.....さー、何でしょうね、誰かに聞いてみたら?なんでそんな言葉を知っているの?」
私「Xなの」
母「X?」

と言う感じでよく彼女には
本当に扱いにくい子だと言われ続けていたけれど
少しずつ大人になってから、大人の話が分かる様になってから
母は「娘がいて良かった、ミオちゃんが女の子で良かった」と言ってくれるようになった

嬉しいな...と思った