
黎明の下を
白輝く帆を立てて
海を渡ることなんて
出来やしなかった
太陽を憎み
明日を夢遊病のよふに恐れ
あらゆる愛を軽蔑し
ガラス瓶に冷冷した無色無感の心を収集した
厭
それでも
なにかを錆びれた針金で縫い合わせたかった
黎明の下
地獄を一緒に歩いていこう
白い帆を立てなかったのは
降参したわけではなかったのだ
雨風をそのまま
受けたかったからだ
闇の盆踊りをあなたと踊りたかったからだ
赤い着物と帯を締めて
足を外して
崖から
この世はライオンの母のよふだった
まっさかさまに
愛を知れ
南十字星の在処と