2010年2月24日水曜日

黒い道とボヘミアン


ここで思っていること、ずばっと(そうでもない)

今日、以前書いたトニーガトリフの新作映画「LIBERTE」を近所のシャンゼリゼの映画館で見る
いいです。彼の映画。
悲劇や喜劇なぞ御構い無しに、人間の現実で終わる
久々に涙がチョロッと。
笛で「さくらんぼの実る頃」「丘(モンマルトル)の哀歌」など
その時代前後のシャンソンが流れて良かった


映画館を出れば
高級ブランドに身を包んだご夫人が...ジプシーが1ユーロでいいから恵んで下さい...と3分無視して
カツカツ歩いていく
コケットだとかエレガントだとか...よく私は
言葉の意味がわからなくなる

目の前を掃除する市の掃除夫さん....目の前にあるルイヴィトン本店の紙袋を車にかけて
ホースや小さな手ぬぐいを入れている。
こっちの方が、十分お洒落だ。
イケテいるぞ、このムッシュー....
なんだか微笑ましい
ヨレヨレのヴィトンの紙袋


こういう人が私は好きだ。

何を書きたいか忘れてしまったが
今年はまたルーマニア、ロシアへ....ボヘミアンとして旅立つことにした
化粧もせずに、汚い格好をしてナンボの旅

人が勝手に作った常識、法律、昔からどう見ても当てはまらない
可と言って人に迷惑を掛けることはしないけど

フと、私は放浪したくなる、何事も置いて、ちょっとお酒を飲んで
いいんじゃないのかしら
人には見せないけれど完璧主義に近くて、人前では隠す為に適当に装うことが多い性格に
解き放なたれたくなるのか、もしくは本性か。

どちらでも善いのだけど

CDも自分が納得するまで、出さないことにして
この長く短い人生の音楽人生を思えば、納得いかないものを出すことはやめた。
(早くて夏以降、遅くて来年始めくらいです)

それにジプシーや刑務所の歌とか歌うのに
キラビやかな化粧や衣装を身に着けることにも前から葛藤があり
今までの衣装も全部....教会に寄付するか....道ばたに出すか、なんかするのかしら

日本に送ろうと思ったけれど...1箱4,5万円くらいするので...3箱くらいなるので検討中だ
(ちくりん、ありがとう。もう少しお返事待って下さいな^^)


最近、家具をぼんぼん、出している
自分に必要ないものを家から出している

でも、最近....昔、いつ購入したか忘れたくらいだが
口紅を購入した

白い道は美しい雪の日だけでいいです
其の方が心が歌うから

現実の
黒い黒い道を踏みしめて今年もトボトボ前進

そうえいば....1ヶ月家のシャワーのお湯が出ない...タンクを注文したのに届かない
流石フランス

髪の毛も洗えないので
私の髪の毛はたまに...昭和初期の子供のように...またはツィギャンヌ(ジプシー)のようになるこの冬です

でもまだモンマルトルで路上生活した時よりは
適度に笑える日になればいい


屋根あって、眠れる場所

口紅は少しぬっている


2010年2月23日火曜日

会話

パリは春が近づいているのか....雨が降っている
昼間からの雨音は心地よい

言葉
それは...大人になればなるほど、大切にしたいものである
その人の口からでる、たった一言の言葉でさえ
その人を反映させるものだからだ

どんな関係であれ
言葉を大切にしたい

今日の雨は何を私に話しかけてくれているのだろう
心を澄ませば....聞こえてくる

最近....ヒヤシンスと会話をする


                            
                          優しい声で歌いながら
                          彼女はとても良く喋る
                                                                                    喋らない私によく話しかけて来る

スヴェトとイロナ

                 イロナは歌ったり、スヴェトの弾くチェロの音階を声で探したりします
                          ロシアのお月様
                        これでクイッとウォッカを飲みます
                       私のiphoneが気になって仕方ないイロナ

ロシア風誕生日会





                    ↑家のドア自体がディミトリーの全身写真....部屋を間違えることは無く安心....



先日、ロシア人でチェリストの友人スヴェトラナの誕生日会がありました
場所はチェコ系ロシア人で俳優、舞台コメディアンのディミトリーの家で

スヴェトもディミトリーも10年来の友達...そしてイロナ

そして彼らと一緒にいる時間が...本当に楽しい^^
フランス語とロシア語が半分くらいでの会話

お料理も彼らといると....嬉しく美味しいのです
ロシアはお肉料理よりもお魚や、お魚のタマゴなどが多く、少し日本に似ています
そしてウォッカ....小さい可愛い瓶でクィッと

イロナに日本人街で購入した赤ちゃんおせんべい(日本人なら誰でもベベの頃に食べた)を
プレゼントしたらミャンミャン食べてくれました
スヴェトがこの赤ちゃん用のおせんべいを気に入り、次回も購入を頼まれました^^

楽しい夜でした
なかなか今では出かけて誰かと夕ご飯...と言う事が滅きり無くなった今日
やはり気の合う友達と過ごせる時間は嬉しいものでした

ディミトリーは先週まで公開されていた映画「le diable de pain」(パンの悪魔)に出ていて
よくフランス映画やコマーシャル、企業のポスターに載っています
みんな、気取らず....優しい仲間です

スパシーヴァ

2010年2月20日土曜日

ゲネラルパウゼ


欲しかった白い綿毛のプリントされたブラウスよりも
自分に必要なのは

沈黙と優しさ

それだけです

なぜなら
この2つよりも

神秘で
強いものがないから



ゲネラルパウゼ

私が
好きな音楽用語の1つ

音と音の間に生きる、沈黙


Marc GANTIER


モンマルトルの小道でマルクに逢った

私の10年来のカメラマンで友人

あまり元気がなかったけれど

ブログに載せたいから写真を撮るね、と言ったら

チェックしていた

「僕は明るく元気に映っているかな...」


マルクは、バレリーナのモーリス ベジャール...ジョルジュ ドン
歌手のレオ フェレ....美輪明宏
松本清張
フランス版の村上龍の本の表紙をとったり
良き古き時代から現在まで多くの表現者を撮り続けて来た

今年、久々にオフィシャルの写真を彼に撮ってもらう

歳を重ねた

色々過ぎて

今年
彼のカメラの中に....どんな私がいるんだろう


Je te remercie Marc toujours
Je t'embasse tres fort


Mio


2010年2月15日月曜日

St-Valentain


昨日はサン ヴァロンタンでした


日本だと女性からチョコレート...

フランスは男女関係なく大切な人と過ごしたり
男性がお花を贈ったり、小さなプレゼントを贈り合います

私は....と言うと下の日記にも書いたようにライブでしたが
帰り際にパーティーに来てくれた全てのゲスト方に
春のお花のつぼみ、可愛いメモ帳が....ヴァロンタンと言うことでプレゼントがありました

可愛いつぼみ....どんなお花が咲くんだろう...と今から楽しみです
仏語でジャッサンと言うお花みたい...

心が温まるプレゼント...春の知らせですね

フランスにSt-Valentain村があります
きっと何か言われがあるのだろうな...


こういう日はいいですね
優しい気持ちを確認し合える
そして「日」に限らず
今、世界のどこかで辛い思いをしている人々に
安らぎが少しでも多くある日びが
一刻でも早く訪れて欲しい...です


私もいつか....ゆっくりお家でチョコケーキを作ってみたいです

午後の戯れライブ




昨日、20人くらいでブランチパーティーのあと
小さなライブをしました

ヌイイ シュル セーヌにあるロピタル アメリキャン(アメリカンホスピタル)の近所の
ドクターである夫妻のお家で

冬の日の午後は...好きです

日差しが心を撫でるように
柔らかいから



ユダヤ人の方も多く、イスラエル民謡を元にした
「ジプシーの名も無い歌」(曲名を変更予定)を歌ったら喜んでくれました

食事の時に隣に座っていた不思議なマダムは
マリ クレールとELLEのジョーナリストで....私がたまに愛読したり、通信販売を利用^^
していることを話したら「わー嬉しいわ!」と話が弾んだり...

普段、人見知りと言うより恥ずかしがり屋の自分は
あまりライブの時以外、こういう場では無口になるのですが
何だか少し打ち解けられて心がホッとしました
ニャンコも6匹もいて...一緒に遊んだり


「花棺」.....毎回、喜んでしっかり聴いて下さる....
歌に対して感じたこと、意見も^^
2,3年前にこの歌を歌って.....今に繋がる大切なことが沢山あります

...そこには自分が生きた真実、どんなことであれ....そうであったに違いないから



プチライブの曲目お品書き

喫茶「工場の煙」
Mon amant de St-Jean
Le temps des cerise
花棺
刑務所の小さな花
ジプシーの名も無い歌
La java bleue
忘却

2010年2月13日土曜日

ZIGGY MARLEY


ボブ マーリィーの息子の一人、ジギー マーリィー

最近、よく聴いています
彼を知るきっかけになったのは何年か前にヴェジタリアン生活の中で

ラスタファリアン(注)であるジギーのことを知る

あれれ、ミオさん...レゲエ聴くんですか?!とびっくりされそうですが
私の音楽遍歴は浅く広くが信条ではなく
深く広くがモットーなので久々にレゲエな日びです

何年か前から精神的に家で「音楽を聴く」と言う気持ちになれなくて
せいぜいラジオを聴く位の生活
昨年末くらいから....少しずつ心に「音楽を聴く」と言うユトリが出て来た


ある本でのインタビューで記者がジギーに
「今後の音楽界は厳しいですね、CDも売れなくなり...」と言う質問に
ジギーは


「なにか方法はあるさ。鳥やミツバチだって自分の方法で見つけて生きているんだ。
人間だってそう。心配しないことだね。」と答えた



こういう柔らかくて優しい人、いいな、素敵なミュージシャンだ....^^ と心に感じた
その柔軟の裏には彼の生きる信条が揺るがないからこそ
「広い」のだなと感じる

自分も随分とCDを出していなかったり、不定期数少ないライブだったり...
でも、このジギーの言葉はこれからの音楽日和に優しく肩を押してくれたなと思う

私は私の生き方、やり方
...これからも貫いていこうと尚、うなずけた

Merci Ziggy


そうそう....何年か前からは数よりも「質」「心身の健康の優先」の音楽をしたいと思い
ライブも音源も
あまり人前に出なくなった自分ですが
今後も宜しくお願いいたします

今年は少し土から、ちいちゃい芽が出る感じかしら...
自分のペースで自分らしく生きます




注)ラスタファリアン
アイタルフードが主の生活...[Ital]とは「自然な、真の」の意。
肉類、貝、エビ、カニ、アルコールなど食することの禁止
小魚、野菜、木の実、果物、...ライス&ビーンズ(豆ご飯)が中心
厳しい戒律があり、その由来は旧約聖書に基づいている

ラスタファリズム
エチオピア帝国最後の皇帝ハイレ、セラシエ一世を現代神として
アフリカへの回帰を唱えた、ジャマイカを端を発する信仰(思想)
「ラスタファリ」はセラシエ一世の本名

そこから由来する「ドレッドヘア」も実は旧約聖書から来ている

ラスタカラー
赤(殉教者の血)黒(ジャマイカ人の肌の色)緑(ジャマイカの植物と制圧に打ち勝つ希望)
金(ジャマイカの国旗)


ジギーの生き方

私の生き方....

宗教、スピリチュアル、思想
その人が選んだ「生きる姿勢」

なんだっていい、そこに真摯な眼差しがあることには変わりないのだから
(でも否定、中傷、などはしてはいけない。何故ならその人自身を否定することになるのだから)


私はボブもジギーも好きだな


2010年2月12日金曜日

日び


久々に....日曜日に、とあるパーティーでプチライブをすることになりました

皆、フランス人の女社長さんばかりのパーティー...
もうリクエストされる曲は決まっています
「花棺」

自分が一番、パリ生活で辛かっただろう時期に作曲した曲

....最近ずっと歌っていないかった、今夜と明日は色々な曲を再練習



今日、長年....探していた「楽譜入れカバン」をやっと見つけた^^
普段多くの楽譜を持ち歩く自分は....折れない、カタチ崩れしない...しっかりしているものを探していた

たまに遊びに行くヴィンテージのお店「fr/jp」で60年代のボーリング用黒皮の
スポーツカバンを見つけた
一見スポーツバックには見えないシックでちょいと可愛い
歳を重ねてもずっと持ち歩きたい楽譜入れカバンです

いつも色々アドヴァイスをくれる....のぶこさんに
いつも素敵なランジェリーやヴィンテージお洋服を購入出来る感謝の思いに
サン ヴァロンタン(ヴァレンタイン)のチョコを....^^



お写真
アップ過ぎますね、最近、ミオファミリーがまた増えました
一体、この先....指人形はどれだけ増えていくのだろう...
よく一人でお芝居をしますが、最近は指人形パートナーが出来て一緒にするのが楽しいです

大好きな「fr/jp」のお店について...また次の機会にブログで紹介しようと思います


悲しみの幸


ピアノのレッスンが終わった後に...近くのシャイヨー宮の大きな庭を徘徊

何だか...この風景が心に纏わりつく


2月中にラフマニノフとメンデルスゾーン....その他....課題が出た
明日はオフ
よくオフの日は何をしているの?と言われますが
あまり関係なくピアノに向かっています
少し気晴らしに近所の森へお散歩....


最近、久々に仏語シャンソンを練習しています
師匠が作詞し、若い時代に歌っていたもので
日本のシャンソン歌手の大御所の方に提供した歌です

私もこの歌を....歌い継いで行きたいと思います


夜、ステレオで師匠のレコードに入っているこの曲を聴くと
泣けてくる

メロディーを口ずさんでシャイヨー宮からの眺め
どこか、この歌に似ている気がして....一人でぼんやり寒気と人生のわびしさを
それでもどこか灯を
あめ玉のように舌に乗せるのです

この女性の背中が好きだ

2010年2月10日水曜日

1900



先日....長年に渡って使っていたハロゲンランプが壊れてしまい
ピアノの楽譜が暗くて見えないのでランプを購入した

たまに行く近所のアンティークのお店「アリエット マスネ」へ

マダムとその娘さんがニコニコしてやっている

色々悩んだ結果...ピアノもマホガニーの優しい木目なので
同じ色合いの物にした

優しい光が嬉しく....ピアノの譜読みが楽しくなりそう...と察した
そして正解

帰り際に「このランプは何年ものですか?」と尋ねたら
「110年前のイギリス製よ....1900年のライプ」


実はこの1900年と言う年代、私は好きだ
その時代を舞台にしたロシア映画や音楽なぞ最高である


ランプは好きだ

光は
闇が無ければ光と言わないだろう


2010年2月9日火曜日

Maman


お誕生日おめでとうございます

そして今日まで本当にどうも有難うございました...心から




昨年4月 高円寺「人形茶館」にて


2010年2月7日日曜日

LIBERTE 自由


                        ルーマニア、メラ村の駅にて
                    ニワトリと牛だけが迎えてくれた



もうすぐ大好きな映画監督 Tony GATLIF(トニーガトリフ)の新作映画が始まる
そのタイトルは「Liberte リベルテ(自由)」

彼の映画は
現代人とその中で生きるジプシーの実在した現実をもとに作られる作品が多い
彼自身、フランス人とジプシーのハーフである

私は何年か前にルーマニアを一人旅した
その国は以前から、何故か思いを馳せて止まぬ国であり
いつも一人で検索していた国だった

と言うのは、このアパルトマンに引っ越してから近所にあるマーケットの外に
いつも美しい50代の女性が立っていた
彼女はジプシーだけれど...白く目が緑色でいつもニコニコしていた

きっと...北欧から流れてきたジプシーなのかしら...と思いつつ
私は彼女に惹かれていったのだ
今では、「どう?最近元気?」なんて話せるようになった

そして彼女のオリジナルはルーマニアと言うことを知る

その後...CD屋でフと手にした「TranSylvania」と言うDVDを手にする
トニーガトリフの映画だった
丁度良くして日本へ行った時、友人の亜麗ちゃんから
ルーマニアの修道院巡りのマニアで美しい本を頂いた

そして私は一人でルーマニアのトランシルヴァニアへ
ジプシーへ出逢う為に
宛の無い旅へ出かけた



何だろう....私にとって彼の作品は
自分の血が騒いで、骨が鳴る、みんな脱ぎ捨てて裸で走りたくなるのだ

そして人間の「基礎」と言うよりも「根本」をえぐられる
「根本」....醜さ、愚かさ、ひもじさ、優しさ、温かみ、


今回の「Liberte リベルテ」はまず始めにフランスで封が切られる
第2時世界大戦中の...ドイツに支配されたフランスがパリではなくヴィシーに
首都を置いて行った「恐怖政治」の時代の話だ

ユダヤ人が迫害されたあまりにも悲しい歴史は世界でも知られているが
「一番劣等な人間」として扱われたジプシーの多くも実は収容所に送られた
これは事実であるが、あまり知られていない
パスポートを持たない人々だから
どれだけ多くの人々が亡くなったのかも実際にわかっていない


既に短編でガトリフは若い頃に収容所に送られたジプシーの映画を作っているが
今回は長編の大作になるのだろう

そして
私が惹かれるのは....どこか哀愁漂う、しかし喜びを忘れないジプシー音楽だ
しかも
彼の映画に出て来る「地元の人々」「ジプシーの人々」は「本物」である
だからこそ、心に訴える、
せまり来る気迫や
瞳の奥の心が....訴えかけてくるものは尋常ではない

人間、人種差別、極貧困、迫害、それでも生きること、神に祈ること
それでも殺されなければいけないこと

彼の映画はいつも私の心に「生きること」を心に鋭い刄で刺してくれるのだ

今月末は、一人で映画館へ行く


「Liberte」の予告編です
ご興味のある方はどうぞ
http://www.premiere.fr/Bandes-annonces/Video/Liberte


予告編で残る言葉
フランス人「それは戦争っていうんだよ」
ジプシー「違う、それはあなた方の戦争だ、俺たちは戦争をしたことがない」
心に残るな....

またジプシーについて
私が知る範囲で、また別の機会にこのブログで綴っていこうと思います


2010年2月6日土曜日

適当



体力を付ける為に近所のキャフェへ行って一人昼ご飯

ここのキャフェ、昔からある作りで

ギャルソンもお料理も適当

でも、力の抜けた....そんな雰囲気がいい


最近、パリはスターバックスだらけ....古き良きキャフェも
いつの間にか取り壊されて
スターバックスになっている
キャフェインアレルギーの私は全然足を運ばないけれど
やはり....昔ならではのお店やキャフェがどんどん、職人さんのお店もどんどん
時代と共に姿を消していっているパリ

自分のピアノは戦前のもので、以前は手作りのピアノ修理店がパリには
どこもかしこも
あったけれど今では....ほぼない
だから修理は「pianos balleron(リンク参照)」にお願いしている
昨日も久々にお茶をしに行った


日本にいた時から「ひとりご飯、お茶」沢山していました

のんびり....
消え行くパリの街並を想い...白ワインと適当なサラダな日


ネズミの音海ちゃん


先日の朝....起きてリビングのソファーに...お茶を飲もうとして座ろうとした瞬間
その朝は久々に、既に...そのボロボロソファーに座っていらした子がいました

私「..........(長い沈黙)....君、死んでいるフリはよした方がいいよ...死んでいないでしょ」
その子「............」
私「捕まえちゃうよ」
その子「......厭です」



本当に小さい小ネズミの赤ちゃんでした

その前の晩は確かにミロンガが台所でしつこく....チャカチャカしていたのは知っていたが
やはり君でしたね

丁度、その朝はミロ氏が寝ていたので...そうっと小ネズミ君を庭に逃がしました
この寒い中...生きていけるだろうか...と心配して様子を見ていたら
コロッと死んだフリをやめて....元気にモソモソ動き始めて安心^^
人間より強いなぁ!と感激!

まぁ、ミロンガを外に出していた時は小鳥やらネズミやら捕まえて
自慢げに私の足下に置く日びは日常茶飯事でしたので.....褒めつつも
彼が見ていない間にソッと逃がしたり近所の動物病院へ急いで連れていったり...


実は、幼稚園から小学2年生くらいまで
どんなお人形やヌイグルミを与えてもらっても....全然興味が無く
いとこのゆづるお姉ちゃんからもらった「小ネズミ」のヌイグルミ一筋でした
手のひらサイズの灰色で瞳がキラキラダイアモンド色...

いつも毎日、台所からお豆や米粒を盗んで来ては...その子(音海ちゃん...ネミちゃん)の
作ってあげた小さなお家に取っ変え引っ替え....ひとりママをしていました

小さい時から相変わらず
グロテスクまっしぐらの自分ですが....自分の名前を与えた程に(笑)本当に大切な友達でした

或る日、どこかに音海ちゃんが行ってしまい
何日も泣いて「音海ちゃんがいない〜」と母にすがっていた記憶があります
しかし、母は冷たく「あんなネズミのどこがいいの....もっと可愛いのがあるでしょう!」と
うんざり気味....

今でも思います
音海ちゃんはどこに行ってしまったのだろう....
いつか見つけたら....歳を重ねていても音海ちゃんを私は持ち歩いて可愛がると思うのです

小ネズミの小さな来客日は
いつも、幼い頃の音海ちゃんを思い出させます

小さな命も必死に、一生懸命
動物達は、人間みたく、人を傷つけたりしない.....季節も動物も



最近、長年のアルコール依存症が少しずつ良くなっています
でもまだ日の精神に寄り蹴りです


お写真 虐待ではありません....フワフワの暖かいお気に入りの帽子をかぶせてみたら
その侭、ミロンガ氏は喉をゴロゴロさせて夢の中へ入っていきました
あまり気にしていないようです
                   何分後かに帽子を頭にくっつけた侭、背伸びをして歩いていました

2010年2月3日水曜日

手から手へ


                シュミットさんファミリーと


Bachのパルティータ第6番....
中盤まで何とか....最後のお気に入りの曲は
ははは....2ページとばしてしまいました

この6月...これで大丈夫なのかしら...私^^;

でも、今までで気持ちが落ち着いて...気持ちよく弾けている自分もどこかにいたり...
やはりリストやプロコフィエフなどのサーカス的で迫力有る曲が得意な私にとって
Bachはくせ者ですが...半端無い桁外れの集中力を付けなくては...呼吸法も...反省点沢山!

難しいから...と逃げれる立場ではないので
難しくも喜んで!がモットー...
もう少し霊的な演奏をしたい


95歳のシュミットさんはシューマンの「子供の情景」全曲
友人のダフネはラフマニノフとフランクとガーシュイン....

心の情景や、生きた景色や、今の想いや
色んな事が演奏を聴いて
目に刺さって、優しく通り過ぎてゆくな...と


今日は自分のピアノの生徒さんたちと
ガラスのMichi先生と
そして....とても嬉しかった出逢いがありました
数年前まで某日本人新聞に自分のエッセイを連載していた時に読んで下さり
ブログを今回、拝見して下さって演奏会に足を運んでくださった
文学を学問とされている...可愛らしい素敵な女性の方がいらっしゃいました

何だか....心がほこっとなり
驚きとともに嬉しく忘れられない気持ちになりました

本当にどうもありがとうございました!

これからも色々なことが繋がっていく...温かい夜でした
嬉しいな....


手から手へ
何が出来る?

「手」はその人のうつしだから

また、明日も
自分を向上させるために
誰かのために

きっとその為の体温なのだよね

                        手は物語りです、きっと誰の手も


手から手へ 其の2






演奏会後に出演者とそのファミリーでいつものカフェで簡単な夕ご飯会がありました

ロシア人チェリストの友人、スヴェトラナの子供...イロナ(ハンガリー語...仏語はエレーヌ)が
今月1歳の誕生日....昨年の演奏会の時はスヴェトのお腹が大きかったのに...早いなぁ。。

よく笑う元気な子で、私の指をミャンミャンかじっていました。
小さな子は容赦がないので....小さな歯形まで...プレゼントしてくれました^^;

手から手へ

手は何でも出来る

人を殺すことも
憎んで怒りに震えることも
誰かの頬を優しく包むことも
そして....ピアノを弾くことも

傷ついた小鳥を守ってあげることも

手から手へ

明日は何が出来るだろう

私の手
あなたの手