2009年12月3日木曜日

歓喜に寄せて


歓喜に寄せて

おお友よ、このような音ではない!
我々はもっと心地よい
もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか
(ベートーヴェン作詞)

歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上の楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高な汝(歓喜)の聖所にいる

汝が魔力は再び結び合わせる
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる
(シラー原詩:時流の刄が切り離したものを貧しき者らは王侯の兄弟となる)
汝の柔らかな翼が留まる所で

ひとりの友の友となるという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
彼の歓喜に声を合わせよ

そうだ、地上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしても出来なかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよい

すべての被造物は
創造主の乳房から歓喜を飲み、
すべての善人とすべての悪人は
創造主の薔薇の踏み跡をたどる。

口づけと葡萄酒と死と試練を受けた友を
創造主は我々に与えた
快楽は虫けらのような弱い人にも与えられ
智天使ケルビムは神の御前に立つ

神の計画により
太陽が喜ばしく天空を駆け巡るように
兄弟たちよ、自らの道を進め
英雄のように喜ばしく勝利を目指せ

抱き合おう、諸人(もろびとよ)!
この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上に
父なる神が住んでおられるに違いない

諸人よ、ひざまついたか
世界よ、創造主を予感するか
星空の彼方に神を求めよ
星ぼしの上に、神は必ず住みたもう



.....幼い頃から12月になると...このシラーの詩とベートーヴェンが自分の中を満たした
自由を求めたシラー、苦悩のベートーヴェン
行く先は....想いは同じだったんだろう
「歓喜」ということ

この頃のベートーヴェンは救いようのない不幸だったと察するが
彼は知っていたのだと思う
最終的な根本的な
人間の求めるべき...もの、所
辿り着く場所を