2011年1月28日金曜日

或る日の散歩2





                     あまりに深過ぎて上には地形がはっきりと見えます↑
ホラーやグロテスクなものが苦手な方は読むことをお控え下さいね

と或る日、散歩へ行きました....実に11年振りのお散歩 Catacombes de Parisへ
私が初めてCatacombes(キャタコンブ)を尋ねたのは2000年春先...
まだピチピチのギャルだった時代ですが
2008年に改装工事が行われたようで照明、通路などが奇麗に整備され見やすくなったのだそう
..確かに当時の朧げな記憶ではもっと雑然としていて頽廃冥土的な雰囲気だったかなと思います

このCatacombes, 700万体以上の遺骨があり
パリ市内全域に全長500キロメートルにもなる遺骨の洞くつです
その1.5キロを公開しています(一応観光地でもありますが皆が行きたいわけでもないと...)

18世紀頃、人口増加などに伴い墓地が飽和状態になり
街の至ところで死体が放置され死臭や衛生面が問題となりました
その遺骨が地下に埋葬されたのだそうです

レジスタンスの秘密会合の場にも使用されていた時代もあります

色々な通路が行き止まりになっており、
探検心?の強い人などがよく昔白骨化して見つかったのだそう

気が遠くなる程(目が本気で回る程)の螺旋階段を降り続け
気が遠くなるような暗く狭い地下道を水滴が頭に落ちながらも歩き続けます

そして....一見、美しい古代の神殿の様な風景も見れるのですが
美しく埋葬されている遺骨の地下道へ...



....腐敗して人々に忘れ去られて塵と消えるよりも
誰かの手で地下墓地に運ばれ共にいれるのならば...寂しくないかもしれないな...と思いました


この洞くつは公開していない場所がかなり多く広がり
そこには目も見張るような美しい地下だからこその神秘な楽園もあるようです
一般には非公開....
本や、DVDでしか拝見出来ないことが残念ですが...その方が神秘的でいいのかもしれないです

久々の散歩
やはり、森を抜ける瞬間と同じで洞くつから外界へ出る瞬間
私は小さなため息と、自分の確信をします

素晴らしい昼間の散歩でした