2016年7月19日火曜日

まずは16歳まで生きよう














「あと2年か...」

今、14歳。

先日お誕生日を迎えて

私はシャンパーニュ、娘の木はケーキ、ミロンガは美味しいお魚に
誕生日プレゼントは高級爪研ぎ(高級かは定かではない^^;)


人間の方が遥かに盛り上がっている
ミロンガの誕生日会をした↑





フランスから連れてきた

誰よりも長くいるパートナーのミロンガ。
誰よりも私のピアノと歌を聴いていてくれる優しい子。





某フランス人デザイナーのアトリエで産まれて
飼い主が見つからなかっ子。

日本から友人がくれば二度見をするほど
大猫でびっくりされる子も
(ヨーロッパの雑種...特に雄は大きい子が多いです)


現在の近所の獣医さんと看護師さんも

「先生....このこ、びっくりして丸まっていますけれど
かなり大きいですよ^^;重いです」

「ああ、そうだね...骨格が凄くしっかりしているね...大きいね」と。




それでも今では当時の体重から比べると半分以下。
8-10キロありましたからね^^;(でも太っているわけでもなく)

動物病院に行く時はいつも私の手に豆が...
膝の上に乗ってきて甘えて来ても

私の太ももからはみ出てしまう大きさ
抱っこしても肩がこる^^;




とても優しく人見知りする静かな赤猫です。


14歳から16歳は猫の寿命が特に現れる歳で
あとは腎臓次第なのだそうです。


私は人生の中で日本でもフランスでも
犬ばかりだかったから...猫の寿命をあまり考えたことがなかった。

それに犬をパリで亡くし
もう生き物は飼うまいと固く心に決めていた矢先に


「mioがもらってくれないと保健所行きの子だよ〜」と
2002年の夏だったかな。


断り続けても
夜な夜な考えて引き取ることにした。






シャンソンの師匠の愛猫「キウイ」は23歳で老衰するまで
私を引っ掻いていた。

目も見えず、耳も聴こえずだったれれど
一緒にレッスン中に遊んでいた。



近所の名医さんに

「今14歳、だったら次は16歳、目指しましょう!
14歳ですがこの子の身体は10歳くらいですから^^と」




パリ市内もこの子を連れて4度の引越

移民街の街を
または高級住宅街やブローニュの森で遊び
私に小鳥やネズミをプレゼントしに帰ってきた。


慌てて
小鳥を近所の獣医さんに持って行ったこともある。。



長い私との生活に、赤ちゃんがやって来た時
やきもちをやいて、おしめを変えていると僕にかまって!と
私の背中や肩によじ登ってきた。

でも絶対娘には手を出さなかった。


飛行機の貨物室に入れられて日本へやって来た。
凄いストレスとともに湿気の夏に鳴き叫んで
名古屋に住んで
今度は東京へ。


パリ市内での引越のトラック
国際線の飛行機、国内線の飛行機
新幹線....




私がこの子を振り回した。



だけどいつも静かに隣にいる。



誰よりも長く

私をピアノの上から美しい目で見つめている。







まずあと2年
16歳になれるよう

歩もう。支えよう....
































私の愛用のピアノには
彼の爪痕が沢山付いている。



どちらも私のかけがえのない


生きる宝石なのだから。



ずっと一緒に居てくれるなぞ
人間も動物も幻に過ぎない。



でも近くにいるのも知っている。





あと2年
よりミロンガと私はお互いに良く歳を重ねられるように

生きて行こうと思う。



もしこの子が天国へ行ってしまったら
一時的に自分を見失ってしまうのではなかろうかと思うのだ。
わたしは。





悲しみと青空が交じり合う季節は
いつも夏だ。
でも夏は好きだ。

そこに汗という命が森閑と流れるからだ。



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