同じとき
久々にIlona(イロナ)に逢った
ベビーシッターをしていたイロナは
もう
ベビーではなくなっていた
少女だね
私が教えた日本語「は〜い」「な〜に」「ありがと」「おいし」も混ぜて
ロシア語とフランス語でMio,Mio〜と話しかけてくる
彼女が無邪気にピアノに向かうとき
思った
私にも
こういうとき、があったのだろう
ずっと昔の子供のとき
きっと
こういう風に
ピアノによじ登って
楽しい時を奏でていただろう、と
それは
時々
今も同じ
多分
そのときから
嬉しいときや
悲しいとき
身長が伸びて目線が変わっても
目の下に小さなしわができても
ピアノの椅子に座ると、不思議
何年経っても同じ気持ち