2012年6月10日日曜日

GUERLAIN



ゲランのシャリマー

それは私の馨のひとつです

本当はもう少し人生経験を重ねてから是非...まといたい...と
以前から思っていたのです

しかし先月の誕生日に自分へ贈りました

何故なら似合う女性になってからではなく
似合う女性になるので

購入したのです


メゾン ゲランはシャンゼリゼ通りにあり
散歩がてら行けるのですが
胸がなり嬉しい緊張が友でした

長い歴史を誇るメゾン ゲラン

そして私が好きなロシア人モデルのナタリア ヴォディアノヴァが
ここ最近のゲランのイメージモデルなので
尚更のこと、何だか嬉しくいました



これから私はシャリマーと共に
多くの新しい想い出を紡いで
織り上げてゆくのです


馨と音は似ている

それは手には取れませんが

非常に繊細に

心では触れることが出来るからです



以前、ユダヤ人の友人がパトロンをしている室内楽団の演奏会が
アンヴァリッド(ナポレオンが眠っている場所)であった夜

演奏を待ちわびている私の周りの誰か....
フワッと
突然なんとも例えることが出来ない馨を奏でていたのです

しかし多くの人々に囲まれて座っていた私は
その「馨の主」がわからずにいました

演奏会後も見渡しましたが
その「馨の主」を見つけることが出来ませんでした

いつかまたその人に逢えたらいいな...
その時は馨りですぐにわかるから...と
考えていました


そして時が過ぎ、その気持ちも忘れていた頃
パリ市内でのカクテルパーティーでピアノを弾き歌ったとき
その馨がまた私の周りに現れたのです

あるマダムがこちらを向いて
「素敵でしたよ、音楽家さん」と声をかけてくれました


思わず私は不躾ながらも
「ボンソワ、マダム....本当に突然で失礼なことは承知ですが
私はあなたに以前、アンヴァリッドでお逢いしているはずです。
何故なら....私はあなたの馨を知っているからです。」

と話しかけたのでした。

そのマダムは妖精のような透明で灰色の髪の毛に緑色の目をしていました

不思議の星から来た...透けている緑の宝石のような方でした


アンヴァリッドでの演奏会なぞ多くあるのにも関わらず
この馨はあの時のマダムしかいない...!と直感が来たのです


そして私たちはゆっくりと馨について話ました




.
...野花も、野草も、薔薇も、木々も、風も、夕焼けも、雨の日も
思い出の日も
馨があります

....ありました


だから今後を生きる自分へのエッセンスとして
一滴

私はシャリマーを心身に調和するのです

そして懐かしい本来の自分へ
未来の馨としても
然り