2009年5月3日日曜日

チカちゃんと青い鳥



何年か前から朝まで眠れなかったり、左半身の具合が良くなくなります
昨日の夜もそうでした
そういう時は
横になって目を閉じることを身体にしてあげます

そんな私を心配して医学者の母と弟が
こういうマッサージをするといいよ
こういう風に過ごすといいよと
連絡をくれたものでした

でも私は
何故自分がそういう風になってしまったのかということを
言わないと決めたので
日々よくなっているという嘘を年々ついてきたような気がします

今朝も一睡もせずに重いを身体を起こして
朝の空気を吸うために....玄関の窓を開けました

スズランたちに
「おはよう」と言いました

フとその時
小さい頃に母が読んでくれた「青い鳥」を思い出しました
チルチルとミチルのお話です

そして当時
唯一の友達だった「チカちゃん」のことを思い出しました


同じ保育園の子でお家もお隣でした
小さい頃の私は人が怖くていつもブルブルして
泣いていたことを思い出します
でもチカちゃんは別でした

青い鳥の「ミチル」と友達の「チカちゃん」

子供の私はこの名前の発音が大好きで
「なんで私の名前はミチルじゃないの、チカちゃんじゃないの?」と
いつも母にせびって困らせていた記憶があります



ある日、晴れた日に
チカちゃんとオママゴトをしていた時
私がお水を汲んでくるからまっていてねと
道路を走ってわたった時
チカちゃんも私も行くと追いかけてきました
その瞬間に酷い急ブレーキの音と鈍い音がうしろで聞こえました
恐る恐る振り向くと

そこには
動かなくなったチカちゃんが倒れていました

そんな風景を今朝
思い出していました

小さい頃の記憶の破片


ふいに
何だか心の中に青い鳥が
舞い飛んで来た気持ちになりました

ちぐはぐな朝でした


着古したバーバリーのトレンチコートを羽織って
私はゆっくり家を出ました

チカちゃんを大人の私が思い出した
青い鳥が心の空で飛んでいた
不思議な日曜日

足取りは昨日よりも軽くありました

チカちゃんと青い鳥は
今の私を
どこかで見ているのだろうか