2012年7月19日木曜日

緋色のマント




























いつも私は緋色のすごくすごく果てしなく長いマントをつけて

それが風に吹かれて

そうやってこの世を生きていると思います


その緋色のマントには
人生の涙や苦しみ、悲しみ、沈黙が
大きなシミとなって残っている時もあるのですが

乾いた風で今日もハタハタ奇麗にマントがなびいているのです

遠く遠く....彼方まで、です


そのマントの長さは産まれてから今日までしてきた
自分の「呼吸」の分の長さです


自分色のマントが
今日も美しく静かになびいて

どこまでも
なびいて


いつも丘から

黙って眺めます