2010年11月9日火曜日

Invalides




今宵はフランス人の友人がパトロンをしている室内楽演奏会へ
場所はコンサートホールではなく
かのボナパルト、ナポレオン公が眠る場所アンヴァリッド

フランスは11日、第1次世界大戦記念日の祝日であり
その日へのオマージュで近現代のフランス作曲家の作品が主に

演奏は高揚に命の高鳴りへ

冷静でありながら骨が揺れる演奏だった

こういう時、繊細でかつ大らかな不協和音の中に
自分がこの世にいて不確かであり
必ず存在する

弱いながらも波動と共に
夢に向う人間であることを実感させられるのだ

不協和音というのは
ただ
弾けば良いというものではない

駆使された日びに奏でられることが
やっと出来る繊細音であると
私は想う