2010年11月5日金曜日

遺訓


徳川家康  遺訓

人の一生は負(おひ)て遠き道をゆくが如く
いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望(のぞみ)おこらば
困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基(もとい)
いかりは敵とおもへ
勝事(かつこと)ばかり知りてまくる事を知らざれば
害(がい)其(その)身(み)にいたる
おのれを責めて人を責むるな
及ばざるは過ぎたるより勝れり