2014年9月8日月曜日

逢いたかったひと

日本に生きて

過去形の思い出の言葉の方が多い

それは今よりも
昔の思い出の方が日本にいては多いから

未来の思い出は
これから

もっと
もっと増えてゆくのだろう





日本へ足をつけて
東京で生きるとなった時
一番に挨拶に行きたかった方がいた



マルグリット フランスさん



日本で早くからフランス音楽教育を熱心に教えられた
著名なヴィオロニスト(ヴァイオリニスト)である



最後に御逢いしたのは
いつだっただろう


「ミオちゃん、元気?シャンソン上手く行ってる?」

「日本にいる間に、今度、一緒にこの室内楽の演奏会に行きましょうよ〜」

マルグリットさんと二人で
都内の美しいカテドラルでの演奏会に足を運んだのは
もう随分昔になる

枯葉の道を厚手のコートを着て
フランス音楽の話をしながら一緒に歩いたのは
いつだっただろう

パリのレストランで一緒にサラダを食べて
タバコを吸ったのは
いつだっただろう



ラフマニノフ音楽院に入る前に
エコール ノルマル音楽院のピアノ科に少し在学をしていた頃にも
色々親身になって下さり解決して下さった

多くのご恩と...尊敬と

フレンドリーな彼女が本当に好きだった





一足、遅かった....な....

6月にyoutubeでマルグリットさんが演奏されている
セザール フランクのヴァイオリンソナタを聴いていたら
涙が溢れてきた

時間というものは
時に残酷で
美しい


多分、一番に帰国を報告したかったのは
マルグリットさんだった





これからも
見守っていて下さい






merci infiniment pour toi, Marguerite.

je t'embrasse tres fort.



























https://www.youtube.com/watch?v=tlvJGtp-jKs


御写真を御借りしました
お礼を申し上げます