日本に生きて
過去形の思い出の言葉の方が多い
それは今よりも
昔の思い出の方が日本にいては多いから
未来の思い出は
これから
もっと
もっと増えてゆくのだろう
日本へ足をつけて
東京で生きるとなった時
一番に挨拶に行きたかった方がいた
マルグリット フランスさん
日本で早くからフランス音楽教育を熱心に教えられた
著名なヴィオロニスト(ヴァイオリニスト)である
最後に御逢いしたのは
いつだっただろう
「ミオちゃん、元気?シャンソン上手く行ってる?」
「日本にいる間に、今度、一緒にこの室内楽の演奏会に行きましょうよ〜」
マルグリットさんと二人で
都内の美しいカテドラルでの演奏会に足を運んだのは
もう随分昔になる
枯葉の道を厚手のコートを着て
フランス音楽の話をしながら一緒に歩いたのは
いつだっただろう
パリのレストランで一緒にサラダを食べて
タバコを吸ったのは
いつだっただろう
ラフマニノフ音楽院に入る前に
エコール ノルマル音楽院のピアノ科に少し在学をしていた頃にも
色々親身になって下さり解決して下さった
多くのご恩と...尊敬と
フレンドリーな彼女が本当に好きだった
一足、遅かった....な....
6月にyoutubeでマルグリットさんが演奏されている
セザール フランクのヴァイオリンソナタを聴いていたら
涙が溢れてきた
時間というものは
時に残酷で
美しい
多分、一番に帰国を報告したかったのは
マルグリットさんだった
これからも
見守っていて下さい
merci infiniment pour toi, Marguerite.
je t'embrasse tres fort.
https://www.youtube.com/watch?v=tlvJGtp-jKs
御写真を御借りしました
お礼を申し上げます