2012年1月7日土曜日

少女の金色のショコラ
























昨日の朝、ピアノの生徒さんのレッスンでした

彼女は女医さんです

.....初めて彼女の家を訪れた時

私は彼女の戦前のギャヴォー(フランスではプレイエル(ショパンが愛用していたピアノ)と同じくらいに素晴らしいピアノ)を見て感激し

そして
若かりし頃の彼女の写真がそのピアノの上に飾られていたのを見て

時が止まりました

ブロンズで、優しい横顔.....今と変わっていない柔らかい空気


彼女は女医として忙しく、20年ほど独学でピアノを弾いていました
今、基礎を粘り強く一から学んでいます

独学はクラシック音楽では...後々に多くの支障が出て来ます
その人の弾きやすい「癖」なるもの

しかし、表現と共に難曲になると技巧が必ずせいじて来ます

「癖」と「感覚」では弾きこなせ無くなります

必ず.....ぶつかる日が来ます...

彼女は現在、60代後半ですが
基礎を一から学びたいと一生懸命にピアノと自分自身に向かっている素晴らしい女性です


いつも彼女のリビングは...
美しい色とりどりのお花が私を迎えてくれます

今日は南アフリカのお花!

私はその花々を「情熱と、喜び、楽しみ」と表現したら
彼女は「そうなの、新年に空気も私自身も楽しく喜びに満ちあふれているの!」と
笑顔で可愛らしく語ってくれました

そして彼女はいつもココ(シャネル)についてお話をしてくれます
どんなに自分がココの作品達を愛し、彼女の熱情に魅了されているか....

もちろん、彼女はいつもシャネルを毎日着こなすフレンチマダムなのです

レッスン時...
いつも華奢な美しくコケティッシュな彼女を見ては
私はブランド主義ではありませんが

いつか、ココを着こなしてみたいものだ....と心が晴れやかにうずくのです



















美しい金曜日の朝

静かに

私は未来に微笑みました





追伸


彼女は、今朝....レッスンに遅れて来ました
私は彼女のゆったりとしたリビングでくつろいで待っていたのですが

何故、遅れたかって?

彼女は私に.....新年のプレゼントを探していてくれたのです
小走りに髪が乱れた彼女が

「ミオに、素晴らしい1年が訪れるために....「口に美しいもの」を見つけたの
でも、食べ過ぎちゃダメ!」と

まるで少女のように

私に差し出してくれました....


小さな金色のショコラでした....