いつの時代も
私には「おねえさま」がいました
その女性たちは年上で「美しい」...私が愛すべき女性で
でも、どこか悲しげな影がある方々でした
私は
また時間を経て「お姉様」がいます
81歳で現役美容師の「お姉様」です
今回、日本滞在時に「お姉様」に前髪を切りに行きました
そうしたら
「あなた、こういうのお好き?」といわれ手にしたのが
お姉様が昭和何年か、もう思い出せないけれど
手作りをなさった美しい髪飾りでした
凛とした昭和の香りがする入れ物にいれて
大切にしまっていたものだったそう
私は「うわー....何て粋で美しい薔薇なのだろう!」と思っていましたら
「あなたに、あげる。似合うから」と微笑んでピンで早速
薔薇の髪飾りを付けてくれました
そして、嬉しいアドバイスも
「あなたの髪の毛は細くて量も少ないので、髪で遊ぶよりも
こうして髪飾りや、簪(かんざし)で遊ぶほうがしっくり来るし、いいのよ」
以前も美しい昭和時代の簪をいくつか頂きました
その日の夜
私はホッペが少しバラ色になり
家路に着きました
お姉様も笑顔で
私が見えなくなるまで見送って下さいました
私の薔薇
それは
「お姉様の美しい心の薔薇」....なのです