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今宵はフランス人の友人がパトロンをしている室内楽演奏会へ
場所はコンサートホールではなく
かのボナパルト、ナポレオン公が眠る場所アンヴァリッド
フランスは11日、第1次世界大戦記念日の祝日であり
その日へのオマージュで近現代のフランス作曲家の作品が主に
演奏は高揚に命の高鳴りへ
冷静でありながら骨が揺れる演奏だった
こういう時、繊細でかつ大らかな不協和音の中に
自分がこの世にいて不確かであり
必ず存在する
弱いながらも波動と共に
夢に向う人間であることを実感させられるのだ
不協和音というのは
ただ
弾けば良いというものではない
駆使された日びに奏でられることが
やっと出来る繊細音であると
私は想う