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最近、夏頃からずっと見たかった映画に足を運ぶことが出来た
「DES HOMMES ET DES DIEUX(日本タイトル 神々と男達)」
近所のシャンゼリゼ通りの映画館へ
ピリピリする北風に逆らい歩く
この映画はかなりフランスでもロングランである
カンヌ映画祭でグランプリ作品でもあるがノンフィクションに近い作品でもあるので
本当に見たかった
中学生から90代のムッスィユー、マダムも多くの年齢層が観客でいた
もうフランスで公開されてから数ヶ月くらいは経つのに
多くの人がこの映画に興味を持ち訪れている
私は...是非、この映画を見て欲しいとお勧めする
人種、宗教の違い、差別、テロリズム、弱い立場の人間、地位を守りたい人間
場所は以前フランス植民地、アルジェリアの修道院と小さな村である
この話は実際1996年に起こった
アルジェリアのイスラム原理主義と政府
旧植民地支配国の修道士との話だ
最後に修道士が遺書として「私の友...」と呼んだ「イスラムのテロリスト」
finの吹雪の中、この世との別れに向う瞬間の映像があまりにあまりに
心に命を重く重く問いかける
その場面が私は忘れることが出来なく
帰り道は、どのように歩いて家に着いたかすら覚えていないくらい
ただただ自分の足が動いて、呼吸は映画の終わりのシーンに置いて来てしまったくらいだ
映画の中の音楽も賛美歌とライフル銃の音、そしてチャイコフスキー
所々に重く響くだけで、ストーリーを邪魔していないのが良かった
「コーラン」「聖書」「仏教書」なんでもいい
本当に読んで感じることが出来たひとは人殺しなんてしないのだろう
そして多くの宗教を避難する前に
その聖なる書物を読み感じること
そんなこともしたことがないのに宗教を避難する人は
私はわからない
自分の靴が汚れているのに
他人の靴が汚れていると言っているそんな人間は厭だ
他人の目のなかに塵があると言いつつも
自分の目の中に丸太が入っている人間こそ不幸である
この映画は、良かったと言うよりも
自分の呼吸をその場所に置いて来てしまうほど
忘我だった
肌の色、背文化、宗教、思想が違ってもお互いを尊敬、尊重して生き
天命を待つこと
改めて心をえぐり
植えるのだ