2012年5月15日火曜日

水面によせて





















水面(みなも)

私の大好きな空間


今年はドビュッシーの生誕150周年記念

オランジェリー美術館でモネの「睡蓮」を見ながら
ドビュッシーのピアノ曲などを生演奏で聴きました


モネは日本の庭や風情を愛しました

せっせと自分の庭に睡蓮と....彼の神秘な世界と日本庭園を作りました

それは今もジヴェルニーという村に残っています

長年パリに住んでいても行っていないので、そろそろ行こうか


アンプレッショニスト、印象派

森に行くと

私もその無限立体の絵の中で生きている心地になるのです

とても、とても....

それはもう

心地が良い















































そうそう....ドビュッシーの「海」という曲の原楽譜は
葛飾北斎の絵表紙です

オランジェリー美術館に昔フランスで発売された楽譜と
当時(江戸後期、明治初め)の芸術コレクションが現在見学することが出来ます

私は....
日本を離れて改めて

日本は独特な美しいセンスが馨る国だったのだと思います


極東

私が産まれた
遠い国



がぶっ
















ひとりでブローニュの森を夜(19時くらい)散歩をしていた

フと背中に誰かの「気」を感じるので振り返ると

美しい白鳥と3羽のカモが私をめがけて凄いスピードでやって来た...


















私は動物や虫にすごく好かれるタイプで会話も日びよくするが

































.........







ガブッ


かまれた



それを見ていたフランス人の子供

「あ!お姉ちゃんがかまれた!」

マダム

「きっと敵だと思ったのよ」



.....私は敵なのか

きっと子作りか、小さな赤ちゃんが白鳥にはいるのだろう
人影が少なくなった湖で
まだのんびり歩いている私が腑に落ちなかったに違いない

ごめんなさいね


この森は家の裏手にある

野うさぎも、色んな動物も、個性豊かな自然と動物と人間に
出会うことが出来るのだ

何と楽しい散歩だろう


2012年5月12日土曜日

日びの歌






















先日、誕生日でした
普段通りに朝、ピアノを教えに行き
その日はヘンデルのサラバンドと、ショパンのヴァルスを一緒にさらいました

お昼は生徒さんとその旦那さんと高級レストランでお祝いしてもらいました

雨の中、家に帰り横になり

夜はひとりでパラグアイハープの演奏会へ


.......



13回目のパリでの誕生日

私はいつもひっそりとしていることが好きです

レストランを貸し切って誕生日会には何十人が来た、と自慢する方もいるけれど

私にはその良さがさっぱりわからないのです

それにリッチな方の誕生日パーティーでゲストで歌うことはあっても
自分の誕生日に歌うことはありません
それが私の部屋に浮遊する心地よい「歌」なのです



ひとりで静に過ごし
祝わない日も多くありました


母にありがとうと言う日でもあります



母の日に真っ赤なお花を贈りました
お花は手に取れる愛で
触れることが出来ます


またパラグアイハープの演奏会のもようは...いづれ載せますね


今は考えることや思うことが多く
一人で尚更いることが自分には必要だと察しています


....お祝いのメッセージもどうもありがとう


最近、パソコンや人の言葉にも少し疲れていて
色々な方への返事が遅れています

ごめんなさい

気長に待っていて下さいませね


春は大好きなセーラーカラーのコートが毎日着れるので
何だか心がホコッとします

家の中でもずっと着ていたり


体調が良く時間を見つけては
お花を探しにいったり
ひとりでお茶を楽しんだり
セーラーカラーのお洋服たちを楽しんだり


....今回、誕生日プレゼントに
コンランショップの美しいガラスの水差しとコップを頂いたので
毎日それにお水を入れて飲む楽しみも増えました


ヨーロッパの高い空を立ち止まっては
時を忘れるくらい
ずっとずっと眺めて

いつの日かの夕方とも
何年前かの夕方ともかわらないのに....と思います

だけど生きていると
自分の足もとを見るとそうではないから

不思議な歌を歌いたくなって
小声で道ばたで

ひとりごとで歌うのです



































夕方の国から


















































こういう優しい風景が好きです

人に心の全てを見せなくてもいいから

ただ、だまって過ごせるこういう時間が好きです

フリージアの香りは
夕方の国を思い出させてくれます


何にも代え難い時間