2016年1月19日火曜日

ある邸宅でのソワレ

























12月も暮れに差し掛かる冬の日差しの頃

日本を代表するある大企業(無論、海外でもトップクラス企業)の
海外展開、発展へ一番にお力を注がれた方の邸宅へお伺い致しました。

お名前やお写真は掲載出来ませんが
ヨーロッパでのご生活が長かったため
お写真で雰囲気を感じて下さると嬉しいです.....^^


友人の紅美ちゃんと、画家である山下康一さんと一緒に参りました
(くみちゃんは体調不良のため欠席)
























美味しい昆布茶をいただき身体を温めながら
自己紹介をし...

アルザス、パリ、チェコ、ドイツ、イギリス、イタリア...
色々な共通点を見つけては
楽しくお話が盛り上がりました




























置いてあったパイポを観て
ピアノの師匠だったレンギエル先生は元気だろうか...とよぎった




































なんとも私好みな風景....やはりこれもパリでご購入されたと聴き
至極納得。^^






リクエスト私は仏語シャンソンと、おなじみのジプシーの名もない歌など
1890年代のローズウットのスタインウェイで弾き語りました

良い状態で非常に優しい音色の豊かな色彩を醸し出すピアノでした。

弾語りもとても喜んで楽しんで下さり
私自身も....心から嬉しかったです

隣には「アポロン」先生が聴いていてくれます^^


























画家の山下康一さんのギターの音にまどろみながら
ドイツやイタリアのスパークリングを傾けました

画家であり、ギターもこよなく愛すアーティストですね
信念を墨守しつつも
こういう砕けたセンスを持ち続ける方は
今後に於いても厚みを帯びた広がりを静かに奏でてゆくのだと感じます






























そして....ギターもピアノも休憩に入った頃
イスラエルの音楽が流れ始めました....

なんと嬉しいサプライズでしょう!と心の中で思いました
(ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがパリで編曲した
ジプシーの名もない歌の原曲はイスラエルの昔歌だからです。
そして私自身、ユダヤ人のお友達が多いこともあり)

























こちらは昔ドイツのケルンでたまたまご購入された
ハーモニカだそうです
楽器マニアな私は瞳がキラキラになりながら吹かせて頂きました
音色がしっとりとした虹色のような雫みたいでした...♪


信州の山々を仰ぎながら一生吹いていたいと思いました...^^



























楽しい宵は続きました...
人生相談、世界の裏側の秘密、びっくり仰天の笑い話
手作りのお酒、昔パリで使っていたガラスのサラダボール...

思い出の向こう側にある沈黙


パンドラの箱をあけたようなソワレは
薄曙まで続きました



























気がついたら私は夢うつつでゲストルームへ向い
温かなベットで寝ておりましたが

豊か過ぎるほどの、溢れんばかりの時間は
あっと言う間に過ぎて行きました






.....☆






朝の光景は、パリでの朝、郊外や地方の別荘の
朝ご飯を懐かしく思い出しました

色とりどりのパレットのようで
このお色は何味かな?と少しドキドキして楽しんだ
懐かしい時間を。































ここに掲載したお写真のご許可を頂いております...。

ご縁あって今回、このような素晴らしく楽しいお時間を
ご一緒させて頂きました。
次回はお忙し過ぎるお方で...いつ再会出来るのかは未定ですが
まだ心から御逢いしたいお方だと思いました。


お話をお聴きして
空いた口が塞がらない状態の
インターナショナルなお方には本当に久々に御逢い致しました^^

そして誠実で謙虚過ぎるくらいのお心の御姿勢は
見習わずにはいられない気持ちになりました。








私はパリ時代のある時期から
なぜか....V.I.P.のお方やユダヤ人上流階級の成功者の方に
御逢い出来たり、可愛がって頂くことが増えました

何故かというと
自分らしく音楽を奏でて
自分らしく振る舞っていたからなのだと今になって思います


それにはじめから
そのような肩書きのお方だとは知らずに仲良くなっていたのが
98%です。


しかしながら階級なぞなくとも
本当は私たちは...心で感じ、動き、見つめ、寄り添い
人間としての喜び、悲しみは同じであります

この肉体に突き刺さる悲劇も喜劇も
生きているからこそなのだと思います。

その、わたしの、あなたの「血潮」で
なにか、少しでも共鳴をして
笑顔が出来たら
もうそれでいいのではないのかしら....とさえ思います




出逢う人の命
ご縁のある方の命

ご一緒に細胞が喜んで、笑顔になれて
きっともう

それで良いのだと思います








年を跨いでしまいましたが
この本、手元にあるのですがなかなか読めず....
今、一番読みたい本です^^


ヤナさんはハワイの奥地に暮らすお方です。
(元々はパリジェンヌでした)

シンプルなキラキラした言葉が
所々にあって....それをパラパラ...と捲るだけでも
幸せになるご本...

読む時間を作ることが楽しみです^^





























Mさん、山下康一さん、紅美ちゃん
どうも有難うございました。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします....。

心を込めて。

2016年1月10日日曜日

麗しきサロン


























いつもお世話になっているマダム由美子先生の
サロンへ...

新しい年の始まりでした


私は
由美子先生の雰囲気や
息を飲むおもてなし
美しい空気を自然に纏われておられるお姿が

本当に魅力的で

いつも心を打たれます



来歴も非常に素晴らしいと共に

「エレガンシスト」という名に
正真正銘に生きておられるお方だと
常に感銘を受けます






























日本で生きるようになり
なかなか美しい槍で心に突き刺さる方に
出逢うことはありませんでした

私にとりまして
由美子先生は心の泉を淀ませずに
生きる強い美と、息吹を下さいます

























アール ヌーヴォーだけに囲まれて生きることが
将来の夢です

そう、歌いたく、また歌いたくなってしまうのです


パリ時代に月に1度は遊びに行っていた
友人の豪奢なサロンパーティーを思い出します....








 
 
























由美子先生がセレクトして下さいました
「フランチャコルタ」フェルゲッティーナのミレッティ2011

日本ではまだ多くの方に知れ渡っていないものだそうです


ゆっくりと宝石のように口の中で広がりました

こちらはシャンパン以上にねかせているもので
奥が深いものだと感じます




今年は「宝石のように」...

心も声も重ねてゆきたいと思います








そして最近、御逢いしたい、と思っていた方に
今月、来月で御逢い出来ることになり
こんなに早く叶うとは...と

嬉しくなっている今日この頃であります... ^^

新年そうそう、嬉しい流れです






























2016年1月9日土曜日

白い思い出



























以前から行きたかった表参道にあるヘアサロン「AMATA」さまへ

開けた空間に根津美術館の木々が空を仰いでいる、美しい空間でした

私は11月に女性ホルモンのバランスを崩し
髪の毛が抜けてしまったことが気がかりで

ずっとこちらの数多くある魅力的なヘッドスパへお伺いしたいと
思っておりました

斬新な生け花、アロマ、書道が1月らしい空気を
心に運んでくれました

看板をも出しておられないヘアサロンですが
ヘッドスパはかなり人気で常に先まで予約が埋まっているそうです

光あふれ、白い輝きあるサロンで
シンプルな癒しの時間を過ごす事が出来ました

そして
以前から気になっていた(日本の女性雑誌にも取り上げられている人気の)
ビロードオイル「アーバン アーユルヴェーダ」も購入し

今後の頭皮への愛をより深めて行きたい気持ちなのです....






























その日の朝、友人や母から連絡があり
幼い頃から学び舎を共にした同級生が天国へ行ったことを
知りました

悲しみの中に
同じ時代に生まれ、同じ空間で過ごし

同じ風景を観れた

短い青春の時間を共に過ごせただけで
本当に幸せで感謝することだったのかと

もうそれしか思うことが出来ませんでした


ありがとう



その一言しかみつからない






ヘアサロンを出た後
お昼ご飯をゆっくり気になるCAFEで食べたいな...と思い

入ってみたら...
ラーメン屋さんでした..

ぼーっとしていたこともありますが

看板が隣同士で、その行きたかったCAFEはその上の階にあったのか...


「こころ、そこにあらず」とはこういう事ですね




あれ、なんか違う...と思ったのも既に遅し

ラーメンという気持ちでは全くなかったのですが
流れに任せて食べることにしました



その日は普段、絶対に捕まらない美容部員さんに
捕まり...まったく興味のないお話を長々と始めましたので

丁寧丁重にお断りして去りましたが


こういう日のオーラとは、隙があるのでしょうね



ま、そういう日もあるわね...と

心静かに
家路に着きながら



遠かりし懐かしい日びに
優しく微笑んでいた....同級生を想い


日を...終焉したのでした










2016年1月4日月曜日

心の砂金を漉(こ)す

























昔の私だったら、無理をしてやっていただろう事ごと、を
最近全部やめています






ただ「少しの違和感」と「乗り気ではない」と「なんか違う」と

フと想ったので

今月に予定していたレコーディングを延期にしました


音源は音楽家の代名詞でもありますが
それでも、なんか違うと少しでも想ったら

「今」ではない

ただ、それだけの答え



楽しみにしていて下さった方々
申し訳ございません。

今、ではない方が
良い音源を気持ち良い心で創造出来ますから






今年は意識してピアノやアイリッシュハープ、書道の時間を
取ることをしたいなと思います

シンプルにリラックスして「それ」をやりたいです。
 


 最近、「爪に色をそえる」ことをやってみています
以前は爪よりも手や指自体に負担や怪我をしないように
気をつがっていましたし
マニキュアをしながら弾いているプロピアニストがあまり好みではなかった

でも、今は好き 笑

マニキュアをやっても爪は当たり前に伸ばしませんし
バンバン練習して弾きますけどね。





そして
育児と音楽と...炊事洗濯...仕事を
そもそも両立出来るような性格ではないので

無理をして日本風「両立してバランスを取ろう」と
考えるのはやめようと思いました。



人付き合いも
ものごとも

みんなチグハグなものになる前に

私だけのチグハグな美しい万華鏡になるような生き方をしたい


日本に来てもうすぐ3年経ち
ものごとも、友人も知人も決して多い方ではないけれど

もっともっと
自分の心も、まわりのことも



絞って行きたいのである

心の
煌めく砂金を漉(こ)すように