2014年9月18日木曜日

匿名という名の砂漠





昔、好きだったパリの教会に...
現代を記した言葉....パンフレットのフレーズにこうあった







今朝、私はもうどうしようもなくなり
その子が私にSOSを出しているのが分かった

春に東京に引っ越してから
朝の時間
何故か、玄関を出るとその子がいた

その子は犬なのですけれど
もう犬の姿をしていないのです




春に、初めてその子を見かけた時
目を疑いました

そのことを...その時丁度一緒にいた母に話すと
あなたは関わらない方がいい...と
私の性格を察してか間を無くしていいました



それから随分、その子をみていなかった

何故だか不思議だけれど
今朝....どうしても育てているネムの木の枝が枯れているから
いい加減に切らなきゃいけないの....という言葉が私をグルグル回っていて

ああ、ネムの木を枝を切らなくちゃ...と思い玄関を開いた瞬間に
その子がいたのでした

口から血を出していました

その子はもう歩けなくて
ただ人間のふりをした哀れな鬼畜に引っ張られている光景です
 見せ物として道を歩かされているのです


きっと近所の方々は心を痛めても...
怖くてなにも出来ないでいるのだろうと察していました....


今日は人目が無い場所で、チロチロと涙が浮かんできました

その子の命は、そうされるために
この世にあるのではないことを
本当は誰もがわかっているのです


随分連絡を取れてはいないけれど
獣医の資格のある、動物の裏側のことも、本当の現実も知っている弟だったら
どんな答えを私に言ってくれただろうか...と心から静かに思いました


そして日本という国は至極先進国でありますが
動物に関しての法律は発展途上国以下であることを以前から気がついていました


夕暮れ過ぎに、急いで区役所へ行きました
もう時間外ですから明日にでもお電話をこちらにして下さいと
東京都動物愛護センターと区の衛生保健科にお電話番号を頂きました


一刻を争う命なのです

骨と皮と、首も背中もひん曲がって
口から血が出ているのに
どうして引きずって散歩をされるのですか?




この国に来てから
真っ当に面と向かって、自分の意見をいう私に対して
友人はこう言いました


「当たらぬ神に祟り無し」だよ、と


無論、私のことを心配してのことだと感謝しております。






小さい時から、よく私、嫌われていました
ダメなんですよね
こういうの

だから海外で生きて、本当に、楽でした


臭いものに、私、蓋をしない人間なのです

だから馬鹿正直で不器用で人生を大損していると
よく言われる



自分の生活や、色々ある

でもね
消えそうな命のこと

今日はネムの木が教えてくれた

だから今日の日に感謝なのね





関わらない方がいい、ってみんなに良く言われる
自分には無理なのよね

匿名という名の砂漠で生きて
自己満足ではなく
行動したいことがあるのです

命ってそういうためにあるでしょう?
私はね
























もし宜しければ
小さな子が
無事に保護されるように
どうかお祈りして下さい....









2014年9月15日月曜日

ライブ告知 渋谷(東京)安曇野(長野)




























みなさん、こんにちは

今日は年内のワンマンライブのお知らせです

御陰さまで...
久しぶりのワンマンライブは2か所とも新しいステージとなります

今後も新しい場所でのライブが少しずつですが
増えていくと思いますので
是非、遊びにいらして下さいませ

ちなみに渋谷はワンマンライブ
安曇野はプチワンマンライブとトークショー(聞き手 画家 山下康一さん)になります

詳細です









「渋谷ワンマンライブ」



日時 2014年11月18日( 火)

時間 19時30分スタート

場所 「Monky Forest」

    東京都渋谷区桜丘町10-8

    各渋谷駅より10分

電話  03-3464-4633

ミュージックチャージ 無し(当日投げ銭ライブとなります)

ホームページ  http://www.monkey-forest.jp


広くて雰囲気も良い
美味しいインドネシアレストランです...!

シャンソンとインドネシア、
これからも人生、多くを感じて味わって行こうと思います

本場インドネシアの飲み物やお料理とともに
楽しんで行かれて下さいませ



 ☆





「安曇野ワンマンライブ&トークショー」



日時 2014年12月14日(日)

時間 14時スタート(ライブと休憩、トークショーを含め約2時間ほど)

場所 「アートカフェ清雅」

    長野県安曇野市豊科3550-1

アクセス方法  http://www.city.azumino.nagano.jp/shokai/access.html

電話(fax)0263-72-3982

ミュージックチャージ 未定

facebook  https://www.facebook.com/CafeSEIGA

blog    http://ameblo.jp/artcafeseiga/



大好きな安曇野での初ライブです

築120年の蔵を改装した素敵なカフェギャラリーです

以前より交友がある
信州の山々を描くアーティストの山下康一さんが聞き手役をして下さり
人生初の私のトークショー....
自分自身も楽しみです!

最近blogspot(ブログ)のリンクを新しく調整中です
そこに山下康一さんの「絵と旅」というブログもリンクしてありますので
どうぞご覧になられて下さい

http:// etotabi.exblog.jp/22192520/

彼の紡ぐ言葉は
ひとつひとつが深い呼吸で
多くをみつめてこられた生ける細胞(結晶) と強く感じます

今回のライブ&トークショーについても書いて下さり
抜粋をご紹介させて頂きます(下記)







山下康一作品展


会期:2014年12月2日(火)〜2015年2月22日(日)
場所:長野県安曇野市 アートカフェ清雅





いつもご訪問戴き誠に有難うございます。
上記日程(予定)で作品の展示を行います。
詳細は会期が近くなりましたら改めてご案内させて戴きます。
ご高覧を賜われれば誠に幸甚に存じます。




また今回は期間中12月14日(日)に、
シャンソン歌手の千葉海音さんのライブとトークを予定しております。
千葉海音さんは岩手県出身で音大卒業後パリに移住し、
13年間当地でシャンソン歌手として活躍されて来た方です。
シャンソン・コンクールでも何度も受賞され、
現在は東京で活躍されています。

トークでは私が聞き役となり、
生い立ちからパリに移住を決心した経緯、
パリでの生活、
パリ、フランス、ヨーロッパの文化・芸術に対する考え方、
そして日本との違いなどをお話し戴きます。

文化的な問題に関しては、
私自身長い間悩まされて来ました。
対談は今からとても楽しみにしています。
詳細は後日改めてご案内させて戴きます。

音楽や絵画、芸術にご興味のおありの方、
海外での生活や文化の違いにご興味のおありの方、
自己表現を究めたい方、
海外に出て活躍したい方、
または人生の目標を探している若い方に是非お聞き戴きたいと思います。




2014年9月9日火曜日

パガニーニ

最近
パガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番2楽章のメロディーを
ピアノで編曲している

きっと
ゲーテの詩に
これからのライブで歌うであろうと思うと
胸が躍る

こんな気持ちは久しぶりだ

生きている気になる


あまりに楽しいので
20分くらいである程度楽譜をおこした


呼吸をしている

自分がうれしい




























最近の愛書






2014年9月8日月曜日

逢いたかったひと

日本に生きて

過去形の思い出の言葉の方が多い

それは今よりも
昔の思い出の方が日本にいては多いから

未来の思い出は
これから

もっと
もっと増えてゆくのだろう





日本へ足をつけて
東京で生きるとなった時
一番に挨拶に行きたかった方がいた



マルグリット フランスさん



日本で早くからフランス音楽教育を熱心に教えられた
著名なヴィオロニスト(ヴァイオリニスト)である



最後に御逢いしたのは
いつだっただろう


「ミオちゃん、元気?シャンソン上手く行ってる?」

「日本にいる間に、今度、一緒にこの室内楽の演奏会に行きましょうよ〜」

マルグリットさんと二人で
都内の美しいカテドラルでの演奏会に足を運んだのは
もう随分昔になる

枯葉の道を厚手のコートを着て
フランス音楽の話をしながら一緒に歩いたのは
いつだっただろう

パリのレストランで一緒にサラダを食べて
タバコを吸ったのは
いつだっただろう



ラフマニノフ音楽院に入る前に
エコール ノルマル音楽院のピアノ科に少し在学をしていた頃にも
色々親身になって下さり解決して下さった

多くのご恩と...尊敬と

フレンドリーな彼女が本当に好きだった





一足、遅かった....な....

6月にyoutubeでマルグリットさんが演奏されている
セザール フランクのヴァイオリンソナタを聴いていたら
涙が溢れてきた

時間というものは
時に残酷で
美しい


多分、一番に帰国を報告したかったのは
マルグリットさんだった





これからも
見守っていて下さい






merci infiniment pour toi, Marguerite.

je t'embrasse tres fort.



























https://www.youtube.com/watch?v=tlvJGtp-jKs


御写真を御借りしました
お礼を申し上げます






2014年9月7日日曜日

大磯
























澤田美喜記念館の帰り

少し時間があったので海岸を訪れてみた

関東地方の海
思い出




音大生時代は小田急線沿いに住んでいたので
夏は江ノ島に友人たちと行ったものだったなと思い出した

Mちゃんという友人と海月の浮いている
8月末の江ノ島海岸に寝そべりながら
Mちゃんの当時の恋人のギターリストの相談に乗っていた

そのギターリストの彼も亡くなったと
日本に帰って来てから風の噂で聴いた


在学中にピアノを師事していた先生のお屋敷も
江ノ電に乗ってよく訪れていた

先生はベルリン音大で学ばれ
まだベルリンが東と西に別れている時代だったから
そのお話も興味深く....聴くのが好きだった

......



そのようなことを思い出しながら
貝殻を拾い続けていた

私は小さい頃から「貝殻」が大好きで
海に行っても泳ぐより
黙々と貝殻を拾っていた






























潮騒と、地平線、月

このような場所で創作活動が出来たらどんなに良いだろうか


海がこんなにいいものだなんて....!と
一緒に行ったひとが言っていたことには驚いた

取り留めの無いブログだが
大磯にいづれ住んでみたいと思った

































今日、忘れられた日本の歌を見つけた

忘れ去られてゆくも

だからこそ時代があると思うが

忘れずに歌おうと思った

微々たるものだが

自分に出来ること


私の知らぬ誰かの想いがある歌

忘れ去られる前に

もういちど














エリザベス サンダースホーム




8年前に日本に帰って来ていた時
 澤田美喜さんのことを知り

いづれ尋ねてみたい場所であった大磯に
やっと先日、行くことが出来た































澤田美喜さんは三菱財閥の創業者である
岩崎弥太郎の孫娘としてお産まれになり
外交官の澤田廉三とご結婚される

エリザベス サンダース ホームを設立し
敗戦後に生まれた約2000人以上の混血孤児を育て上げた

1947年に電車に乗っていた澤田美喜さんに
網棚から風呂敷に包まれたものが落ちて来た

それは黒人嬰児の亡くなった赤ん坊だったという

それ以来、混血孤児救済を一生に覚悟されたのだという





今でこそ
日本は全く違う時代になった

ここで私は多くは語れない

多分、言葉にはならない言葉ばかりが
心にあるから


































































澤田美喜記念館も訪れ
隠れキリシタンが実際に踏まされた「踏み絵」の数々
キリシタン大名(特に九州、大阪の大名)の素晴らしいセンスの身の回りの物

戦国時代の十字架を沢山と拝見することが出来た

そして澤田美喜さんと当時一緒に過ごされた
エリザベス サンダースホームの子供達の皆さんの微笑ましい写真たちも


私も1歳の女の子の母ですが
2000人以上の赤ちゃんを....澤田さんは お育てになられた

到底、想像を絶するものです


肌の色は
目の色は
みんな違くても

命の音はみんな同じで
生きる権利があること


優しい木の十字架と
高台からのぞく北浜海岸の静かな海が

そっと私の耳になぞってくれました





悲しい歴史は
二度と繰り返さぬよう

気持ちを大らかに
まずは
隣にいる命から優しくしたい

例え見知らぬひとでも


いつも
思う











澤田美喜さんのことをもっとお知りになりたい方は
インターネットから情報を得ることが出来ますので
ご覧になられて下さいませ