2012年2月20日月曜日

赤い青空、バイバイ雲さん

久々に(丸10年ぶりに)在仏日本大使館へ色々な手続きのため...ゆっくり向かった

とても青空の日で何日ぶりかに外に出たので
この世は
眩しい観覧車と沈黙のジェットコースターのよふ


何と目の前に知り合いのkeiyaくんがいるではないか...

青空とkeiyaくんはセットでやってくるものなのか
厭、以前は夕闇とともにだった気がする

元気そうで良かった

待ち合わせもせずに、パリのどこかでばったり逢えるのは嬉しいことだ

またね、と幸運を想いメトロで別れて
私は近所に久々に買い物に出かけた

春を想い、薄桜色の口紅を購入してみた

どこにこの口紅をしてゆくのかしら、私



遠い目で
真赤に塗られた青空を道しるべに
家に帰った

疲れて吐気と頭痛がする
ずっと最近はこんな感じだ



あしたは何の日

明日は、また生きる日よ







2012年2月11日土曜日

カモミールの中




cafeでひとり、コートも脱がずに一人座っていた

店員さんが忘れていたカモミールが届き

私はずっとその中に揺れて映るライトを見ていた

彫刻のように動かない私は

人に見えないようにマフラーに深く顔をうずめ

何故か泣いた


海の藻屑として
いつか岸辺で再会をしましょう


黒いカラスのような私は

真冬の青空を信じられなかった





2012年2月8日水曜日

その歌は



















88歳のレンギエル先生の生徒さん、
97歳のシュミットさんが弾くバッハはとても笑顔で澄んだ音色だった
耳がほぼ聴こえない時、人間は全ての感覚と愛で答えを探すのだろう

私には出来るだろうか





その歌は、君の住所に似ている

その歌は、君の生きる場所に似ている

その歌は、君がいた瓦礫に似ている

その瓦礫は、君が子供だったころの声に似ている

その歌は、色に似ている

その歌は、君の住所に似ている




昨日、人前でピアノ演奏が終わり...打ち上げが終わってから
雪道をフランソワーズの自動車でノロノロと帰った

彼女はエジプト系フランス人で仏教の道を行く大人の女性
二人でブルブル震えながらも、笑いながらいた
何故ならいきなり雪が積もったからだ

私はすでに、もう身体をひどく壊しており
味覚を始め、5感があまり作動してくれなくなっていた
始めに味覚が崩れると、そのあとの4感も立て続けに機能しなくなる

ほぼ練習不足のピアノ、技巧だらけのプロコフィエフ
はははは!と笑ってタリララーとゆければ良かったが

...そういう分けにもゆかず
今日からまた新しいプロコのエチュード、リスト、に向かう

健康あってこそ、の成功

本当にそうだと思いますよ


しかし、生きるために朝も晩も働かなくては行けない時に
フと立ち止まり暮露暮露のからだになっている自分に気づけない時は
もう病院行き故に....時既に遅し

私が以前まで、ヘビースモーカーでアルコール中毒者であったことは
昔のことであります


これも生きてゆく上で
私には必要だった時でもありますし
反省するたぐいよりも、
その自分なりに辛かった時期を受け入れてあげたいのです

そしてそれを昇華してあげる

私は過去をブログで書くこともしたくなく
自分がどういう病気を持ち合わせているかも語りたくもありません

申し訳ないですが
そのようなブログも読みたくはありません

私は私、他人は他人

本当に輝くとは
どういうことか


色々想うと、命は自由で限りなく
おもしろいなと思います



冒頭の、「その歌は」は今朝、夢の中で
スペインで家を探す自分が....歌っていたのか、近くにいたおじさんが
歌っていたのか....わからないのですが夢に出て来た歌詞です