2011年1月28日金曜日




ファッションウィーク1







パリはファッションウィークでした
先日友人のアクセサリーデザイナーの春奈ちゃんとフェット(パーティー)へ

世界各国からお洋服を見に来たり、多くの言語が飛び交う中...楽しい時間を送りました
何故か皆さん黒のお洋服ばかり....何故かと尋ねてみましたら
黒は自分を表現しやすいからだそうです

確かに一切の邪魔がない闇でも、凛でも、香りでも、黒い自由帳でもあるから
そうなのだなぁ...と色々思いを巡らせました

色は面白い、自分の表現心理も、相手に与える印象も、馨りもみな
....隙なく纏わせてくれるから

普段、黒は衣装以外に纏わない自分ですが今年は「黒」もいいかしら...と思いました

素敵な時間、空間をどうもありがとう
これからも応援しています

ファッションウィーク2

                      採血しました(ボルドー風味)
               いささかゴチック出身の私は「黒の集団(来場者全員)」には心がそそられる




ファッションウィーク3


Ca te vas bien, Marc
Tu es chic!

1900年の人になる





展示会に行った後、友人の久美子ちゃんがバイトをしているセーヌ川沿いの
アンティークショップへマルクと亜希ちゃんと行って来ました

素敵なため息もののお店です....色々と試着をさせてもらいましたが
一番印象に残っているのは美しい黒く華奢なヴェルヴェットマント...ソワレに演奏会に
ライブ(自分の)に着ていきたいものだなぁ...とモクモク空想

また訪れたいお店です^^ 今度ゆっくりご紹介したいお店です

まさに画家クリムトの時代を愛される方にはやるせなく心が溶ける空間ですよ


或る日の散歩1






怖いものが苦手な方は見ることを控えて下さいね

或る日の散歩2





                     あまりに深過ぎて上には地形がはっきりと見えます↑
ホラーやグロテスクなものが苦手な方は読むことをお控え下さいね

と或る日、散歩へ行きました....実に11年振りのお散歩 Catacombes de Parisへ
私が初めてCatacombes(キャタコンブ)を尋ねたのは2000年春先...
まだピチピチのギャルだった時代ですが
2008年に改装工事が行われたようで照明、通路などが奇麗に整備され見やすくなったのだそう
..確かに当時の朧げな記憶ではもっと雑然としていて頽廃冥土的な雰囲気だったかなと思います

このCatacombes, 700万体以上の遺骨があり
パリ市内全域に全長500キロメートルにもなる遺骨の洞くつです
その1.5キロを公開しています(一応観光地でもありますが皆が行きたいわけでもないと...)

18世紀頃、人口増加などに伴い墓地が飽和状態になり
街の至ところで死体が放置され死臭や衛生面が問題となりました
その遺骨が地下に埋葬されたのだそうです

レジスタンスの秘密会合の場にも使用されていた時代もあります

色々な通路が行き止まりになっており、
探検心?の強い人などがよく昔白骨化して見つかったのだそう

気が遠くなる程(目が本気で回る程)の螺旋階段を降り続け
気が遠くなるような暗く狭い地下道を水滴が頭に落ちながらも歩き続けます

そして....一見、美しい古代の神殿の様な風景も見れるのですが
美しく埋葬されている遺骨の地下道へ...



....腐敗して人々に忘れ去られて塵と消えるよりも
誰かの手で地下墓地に運ばれ共にいれるのならば...寂しくないかもしれないな...と思いました


この洞くつは公開していない場所がかなり多く広がり
そこには目も見張るような美しい地下だからこその神秘な楽園もあるようです
一般には非公開....
本や、DVDでしか拝見出来ないことが残念ですが...その方が神秘的でいいのかもしれないです

久々の散歩
やはり、森を抜ける瞬間と同じで洞くつから外界へ出る瞬間
私は小さなため息と、自分の確信をします

素晴らしい昼間の散歩でした




2011年1月18日火曜日

自分でテラピー?



最近、人前で弾く曲がフランクからメシアンに変更になり
同じフランスものでもロマン派から現代曲へ....
今日も滑稽なダンス的無調の曲を暗譜していました
メシアンは好き嫌いが大きく分かれる作曲家だと思いますが、私は大好きです

しかし昨日からの脱力感が残り...それでも夜は久々に落ち着いてハープに向いました

色々なエチュードや曲をさらっていても
ハープの音色は心をなめらかに柔らかくしてくれます
本当に不思議

極端な話ですが安定剤や心療内科に行くよりもずっと良いのでは...

10代の始めくらいに神経症になり、5年前くらいにピークで何とも言えない時期がありました
先生にはエステに言ったり、日本だったら温泉もいいね、山登りとか...薬とか
まず環境も変えて、気分も変えて、多くを忘れていくことが重要だと言われましたが
人間、ロボットではない

本当、色々試しました
フランスに来る前から好きだったアロマ、ハーブ、ヨガ、万華鏡覗、

今もどれも好きですが....一番身近で
そして昔からやりたかったアイリッシュ ハープ

直感的に選び、楽器を購入へ至った自分の行動は
見えない意味を知り、感じるためだったのでしょうね

無論、ピアノと同じく何度も同じパッサージュや技術的なことも含め練習します
1度見てもらった曲は次回は必ず暗譜のレッスン
これもピアノと殆ど変わらない

しかしハープに向って練習すればするほど、心が浄化する

本当に不思議な楽器

自分で見つけた自分の心の治療法でもあります
20年かかって見つけた

ピアノも歌もハープも自分です
欲張りではないの、と言われるのかもしれませんが
私は人より欠けている部分が多い人間なので...

自分は自分の星に乗っかって生きてゆきたいです


2011年1月16日日曜日

苦楽裏表


そうですね、いつも心感します
もしくは苦苦苦苦....な年月だけの時もやはりありました
裏表を返しても苦だけ

皆は嘘だーと思うと思いますが私は完璧主義者で自分に厳しいです
それを人前で緩和して見せたくない姿と思い
故意に道化を演じてみたり、飲んだり....高田純次よりもテキトーだったりに走ります
(ちなみに文系ではなく理数系です)

実のところ、日本へライブツアーや演奏会の為に飛行機で成田に着く時
クルッと後ろを向いて日本に自分が着陸したくない
もしくは...実際、飛行機を降りた途端に後ろに(飛行機入り口側に)帰って行こうと
したことがあります
毎回殆どそう
CDを出す時も、こんな録音状況で人前に出すのか?とそればかり
予算や時間の問題でどうしても出来ないことがありますから仕方ないのですが

何でも「完璧」ってありませんね
それは知っています
完璧なんて「生まれたばかりの赤ちゃん」と「死」
世では咲き誇った花...くらい

それに、そこまで人は自分をみていない(笑)

何が言いたいのかよく分からなくなって来ましたが
もう少し楽に適度に生きたら、そうじゃないとお姉様はいづれ本当に破滅するよ
と言ったのが2つ下の弟です
かなり前ですが

彼も実際そう生きているのかは定かではありませんが
あー、言われてしまったよ、自分でも出来るならそうしたいです...が私の感想

彼は生まれつき身体が弱くて、病気持ちで皆がかまった
おまけにIQがとても高い
私はと言えば努力型の人間で、何か(書道でも音楽でも)賞を取らないと周りが
振り向いてくれなかった....実際、一位、優勝しないと無視の現実が幼少期でした

しかし、どんな賞を受賞しても心は空洞のまま
ただ技術と感覚は土の中の球根のようにいつも存在し続けている

普段、私は人に嫉妬はしません
唯一、今迄の人生で本気で嫉妬をしたのは幼少期この弟だけです

無論、仲はいいです


最近、色々人間付き合いに疲れてしまったのです
こういうこと、あまりブログには綴りたくないのですが
しかしあまりに溜まり過ぎてしまった
自分が無理し過ぎたんです

人間関係も、人間同士だから完璧には行かないですよ、それも百も承知です

時々、厭、いつも孤島で生きれたらと思います
私は人間嫌いと言うよりも人間付き合いが非常に難しく、世渡り上手では毛頭無い
一人でいることが好きです
音楽のいい話もフイにしてしまうことが多々
インターネット上からも全て消えてしまいたいとも思います

まぁ、かと言いましても塩酸を舐めたり、目に入れたりするような日びは送っていません
それはやはり、近くても遠くても支えて下さる方々がいて下さるから、感謝の日びです
少し生きる流れも変わって来ています

最近、中学時代のピアノの恩師...弥生先生にも
もう少し適当にでいいのではとお言葉を頂きました
フ、と心が軽くなった瞬間でした



今日あまりに脱力感が大きいので少し横になろうと思いましたが
火曜日までにメシアンの暗譜があることに気が付き....
それでも、気力で立つことが出来なかった

今日迄の自分を壊して、明日から新しくやりたいですね
何事も壊して、新しいことをやり始めるのは本当に力と潔さが必要です

そういうこと、冒険だから大好きです


どうであれ、自分の性(さが)を通して失敗から、得るものは大きいです
だから方向を変えてみると自分の性に感謝して成長して行きたいです

自分とどう向き合うのも自分ですから
本人が実験台です


今日の二言
固定観念があったとしても、それを人に押し付けないで下さい
「必要」ではなく「利用」されるのはまっぴらです

....久々に少し思っていることを正直に書きました


2011年1月13日木曜日

埴生の宿


日曜日、ある会で日本の歌(童謡、民謡)を11曲、弾き語りで歌います
殆どの歌は会場にいる皆さんと、そして弾き語りソロは「埴生の宿」を歌います

埴生の宿はよく家で一人で歌っていたのですが
聴いてくれる人々がいる前で歌えることが今回とても嬉しい気持ち...

この歌は明治時代のイングランド民謡ですが
日本では映画「ビルマの竪琴」「火垂の墓」で有名ですね

日本でも明治22年「中学唱歌集」に四部合唱として掲載されています

この頃の日本語は...とても美しいなと思います
練習をしていると心が素朴に質素に温まり、気品さえ感じてくるのです

「埴生」の意味は...
土間に直にむしろを敷いて寝る粘度で作った粗末で小さな家の意

英名題は「Home, Sweet Home」
質素でありながらもSweetである家、...いいですね
私も最近、そのような想い溢れる家に出逢い、居ました

その家を思い描き、自分なりの「埴生の宿」を歌って来ようと思います

これからライブでもこの歌を歌って行きますね^^
お楽しみに...!


今年も宜しくお願い申し上げます



埴生の宿

埴生の宿も 我が宿 玉の装ひ 羨(うらや)まじ

長閑也(のどかなり)や春の空 花はあるじ 鳥は友

おお 我が宿よ たのしとも たのもしや

書(ふみ)を読む窓も 我が宿 瑠璃の床も 羨まじ

清らなりや 秋の夜半(よわ) 月はあるじ 虫は友

おお 我が窓よ たのしとも たのもしや